【インタビュー】舞台「トキワ荘のアオハル」植田圭輔&石田明 漫画家コンビ役で再共演「波長の合う2人のノリやその感覚がこの作品の見どころ」

2021年10月29日 / 08:05

-石田さんから見た植田さんは?

石田 植田くんに「役者さんに対しての顔と、芸人さんに対しての顔が違う」って言われたことがあったんですが、植田くんには一瞬、芸人さんに向けている顔もできる関係になってきたかなと思っています。植田くんは、すごくいろいろな作品に出演していて、役の幅も広いけれども、きっと、どの作品でもめちゃくちゃ葛藤もしているんですよ。お芝居に対しての意識がすごく高い人なので、現場での嫌なことや、自分だけで乗り越えないといけないことを毎回、感じているはずです。それなのに、舞台上やお客さんが見ているところでは絶対にそれを見せないんです。嫌なことはないという顔をして、常にお客さんを楽しませることに真っすぐ向かっています。そこは俺にはまだ足りていないところだなとつくづく思わされます。やっぱり、その徹底した姿は格好いいと思います。

-では改めて、お二人の漫画家コンビの見どころは?

石田 植田くんは、ボケんでええって言ってもボケてくるんで、その辺りが…。

植田 いやいや! それは絶対に書かないでください(笑)!

石田 (笑)。「火花」では、僕らは先輩後輩の芸人役だったので、今回は上下関係ではなく、真っすぐでフラットなコンビ関係を、これだけの年の差がありながら見せられたらと思います。

植田 僕は、石田さんと役者としての突き詰め方や目指しているものが近いと思うんです。居ずまいやたたずまい、言っていること、やっていることが似ているんです。石田さんが演じている役を、僕もやりたいと思うことが多いですし、逆に僕が演じた役を石田さんが演じている姿は想像できるし、演じているところを見てみたい。なので、波長的に合うのかなと思っています。そういう2人のノリやその感覚がこの作品の見どころになると思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

舞台「トキワ荘のアオハル」

 舞台「トキワ荘のアオハル」は、11月3日・4日に、都内・東京芸術劇場プレイハウスで上演。
公式サイトhttp://www.syumatsu.jp/pc/2021/11/post-42.php

 

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