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明治編に入った途端に、僕たちが日常的に使っている言葉が、ふんだんに出てくるようになりましたよね。例えば、郵便がこの時代のこの瞬間、こんなふうに出来上がった、あるいは紙幣が誕生し、その紙幣を扱う会社が生まれ、その会社が銀行という名前になった。そんなふうに今現在、僕らが生きている日本の社会の基盤がこの時代にできたことを、渋沢栄一の人生を描くドラマを通して知ることができる。それはきっと、見ている方にとっても学校の教科書で学ぶのとは全く違う納得感があり、面白く見られるのではないでしょうか。
それほど遠くない時代だったと改めて感じますし、自分の祖父や曽祖父がこういう時代に生きていたのかな、という想像もできます。しかも、銀行の誕生にも紆余曲折があり、現代に通じる会社の縮図にも似たところがあって、何とも言えない興奮があります。
井上もきちんと社会に貢献しているところをぜひ見てもらいたいです。井上という人物は、「日本のために」という志があったとはいえ、勝手に船に乗って海外を見に行ったりしたわけで、バイタリティーや能力のある人物だと思います。もちろん、がさつでエネルギッシュで自分本位なところもあるのですが、「自分が一番になる」ことよりも、「世の中を少しでも良くするためには、渋沢の力が必要だ」と考えることができた人物でもあるわけです。自分の出世だけでなく、世の中のことを考える視野の広さ。そういう人間的な魅力を持つ井上の活躍にも、ぜひ注目してください。
(取材・文/井上健一)
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