【インタビュー】映画『かそけきサンカヨウ』鈴鹿央士「この映画は悪役がいないことがポイントです」

2021年10月14日 / 07:15

-今泉監督の演出法で印象に残ったことはありましたか。

 現場で生まれたものをすごく大切にしてくださる方です。動きを細かく指示する監督もいますが、今泉さんは結構自由にやらせてくださるので、やっていて楽しいし、一緒に作っているという感覚もより強くなるので、俳優を信頼してくれていると感じることができます。一緒に考えてくださるし、聞いたことにもきちんと答えてくださるので、すごくありがたいです。めちゃめちゃすてきな監督さんです。

-そういう雰囲気が映画にも出ていますね。

 そうですね。今泉組は本当にすてきな組なので、ぜひまた出てみたいと思います。

-では、最後に映画の見どころと、観客に一言お願いします。

 この映画は、二つの家族が、それぞれが持つ事情の中で苦悩しながらも頑張って、いい方向に進んでいく様子を描いています。映画やドラマは、人それぞれにいろいろな見方があっていいと思いますが、この映画は、一人一人の登場人物を大切に描いているので、自分の目線、親の目線など、どんな立場から見ても共感できるところがあると思います。それから、悪役が大切な映画もありますが、この映画は悪役がいないことがポイントです。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2020映画「かそけきサンカヨウ」製作委員

 

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