エンターテインメント・ウェブマガジン
お笑いコンビの悲哀を描くドラマ「あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で」が、10月6日から毎週水曜に日本テレビほかで放送される。本作は、さびれたお笑いライブハウス「湘南劇場」を舞台に、お笑い芸人たちが劇場からの脱出を目指し、奮闘する芸人青春群像劇。ドラマ放送後の12月には舞台化も決定している。お笑いコンビ「らふちゅーぶ」の鳴宮良役の崎山つばさと蛇谷明日馬役の鳥越裕貴に、撮影の裏話やお互いの印象などを聞いた。
崎山 同じ作品に出演はしていましたが、実は、がっつりとお芝居で絡むのは今回が初めてなんです。なので、そういう意味ではすごく新鮮でした。とはいえ、よく知っている仲なので、すぐにいい空気感で演じることができ、スムーズにコンビ感が出せたのかなと思います。
鳥越 もともと知っていたからこそ、すごく入りやすかったというのはあります。撮影のスケジュールもタイトだったので、一から関係性を作るよりも、よく知っていたつーちゃん(崎山)とできたのでしっくりきた感があります。
崎山 見ているのとやるのとでは違うというのは分かってはいましたが、本当に難しいなと思いました。今回は、ドラマなので、笑うタイミングまで計算して作ってくださっているので、普通の漫才とはまた別物だと思いますが、ドラマ放送後には舞台もあるので…。いざ、生のお客さんの前でやるとなると、また違うと思うので、そこは力を入れていきたいです。
鳥越 僕はめちゃくちゃ楽しかったです。つーちゃんもお笑い好きだったので、最初にネタ合わせをしたときから「これ、いけるわ」という感覚がありました。監督から「らふちゅーぶは群を抜いている感じでお願いします」と言われたので、「任せてください!」と(笑)。もちろん、空気感やテンポ、間(ま)の取り方には難しさはありますが、自分としては面白い漫才ができたんじゃないかなと思っています。
崎山 最初に脚本を読んだときに、鳴宮は癖が強く、気性の荒いところがある人間だと感じました。「らふちゅーぶ」を組む前に、和田雅成くん演じる島とのコンビを解散しているのですが、それもあって島とはたびたび、いざこざを起こしていたり、プライベートでは「いい人」だとは思えない部分もあります。でも、お笑いに対してはストイックで、いざ舞台に立って漫才をするとしっかりと笑いも取る。オンとオフがはっきりしている人です。なので、ステージに立ったときの格好良さや普段との違いを出せたらいいなと思って演じました。
鳥越 蛇谷も、騒がしくしているときと、スンとしているときの幅を出した方が面白くなると思いましたし、それが出せる役だったので、そのギャップを楽しめたらと思いました。
崎山 売れるために面白いものを書こうと、試行錯誤をしながらネタを描いているところは、すごく共感できました。僕はネタは書きませんが、俳優として人の目に留まるためにはどうすればいいのかは、やはり考えてしまいます。映画を見てもお芝居について考えてしまいますし、趣味を増やすのも仕事に還元できるかもしれないと思ってしまいます。そうやってプライベートも仕事のために時間を費やしているのは、鳴宮と似ているんじゃないかなと思います。
鳥越 蛇谷は、僕をイメージして書いてくださったのか、かなり僕っぽいところもあると思います。後輩にいじられるのがうれしいというのは同じですね(笑)。
鳥越 ボケ突っ込みも、振り回されるのも大好きなんです。後輩からいじられて、振り回されながら突っ込むのが好きです。
崎山 面白いかどうかは別として、ボケだと思います(笑)。突っ込みではないです。人が笑っているのが好きなので、笑ってもらいたいんです。
ドラマ2025年12月1日
WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。 主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開) 太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む