【インタビュー】WOWOWオリジナルドラマ「キン肉マンTHE LOST LEGEND」眞栄田郷敦「役者としてのターニングポイントになる作品」人気コミックの謎に迫る異色のドキュメンタリードラマに主演!

2021年10月7日 / 07:05

 人気コミック『キン肉マン』の実写版映画『MUSCLEMAN』が始動。プロデューサー兼ロビンマスク役を演じるのは、これまた人気俳優の綾野剛というビッグプロジェクトだった。だが、その前には長年、関係者の間で語り継がれてきた不可解な謎が横たわっていた。人気キャラクター、ウォーズマン役に抜てきされた若手俳優の眞栄田郷敦は、綾野やミート君役の玉城ティナと共に、その真相に迫っていく…。10月8日から放送開始となるWOWOWオリジナルドラマ「キン肉マンTHE LOST LEGEND」(第1話無料放送)は、『キン肉マン』実写映画化の謎に迫る俳優たちの奮闘を描いた異色のドキュメンタリードラマだ。本作で本人役としてWOWOWドラマ初主演を飾る眞栄田が、撮影の舞台裏を語ってくれた。

眞栄田郷敦

-本作のオファーを受ける前と撮影後で『キン肉マン』の印象はどう変わりましたか。

 小さい頃、キン肉マンの息子を主人公にした『キン肉マンⅡ世』の映画が家にあったので、それを見たことがあります。ただ、『キン肉マン』世代ではないので、かっこいい超人たちがたくさん登場してギャグもある…ぐらいの印象しかなかったんです。でも、この作品を撮影しながら漫画やアニメを見ていったら、途中からどんどんはまってしまって…。いつもふざけているキン肉マンの仲間思いなところや、悪の超人が正義に変わる瞬間なんかがグッときたんです。この作品でも、次々に会う『キン肉マン』ファンの熱量がすごくて、僕もその熱に当てられていった感じです。

-主演ということに対する喜びはありましたか。

 主演だからといって、力を入れ過ぎると空回りしてしまうので、格好をつけず、ありのままの自分で、いつも通り精いっぱい作品に向かうという気持ちだけでした。それよりも、綾野さんや玉城さんと一緒にこんな面白いコンセプトの作品をやれることに、すごくワクワクしました。

-とはいえ、ドキュメンタリードラマということで、今まで出演してきた作品とはだいぶ趣が異なりますよね。

 最初は一体どうなるのか、全く想像がつきませんでした。構成通りにいかない上、リアルな世界で自分を演じる。でも、押さえておかないといけないポイントもある。どうやればいいんだろうかと。監督の過去作も見ましたが、どこまでがリアルで、どこからがドラマなのかが分からず、さらに不安になり…(笑)。でも、クランクインしてみたら、構成に縛られず、自由にやっていいんだな…ということが分かって安心しました。“パラレルワールドの自分”みたいな感覚で、違和感なくその場を生きることができました。

-難しさは感じなかったと?

 そうですね。それよりも、「どういう展開にしようか?」、「どんなふうに仕掛けようか?」と考える楽しみの方が大きかったです。

-「仕掛ける」という点を詳しく教えてください。

 大まかな流れがある中で、共演者やスタッフの予想を覆すような言葉を発したり、質問をしてみたり、ということです。だから、構成は流れを把握する程度にとどめて、あまり意識しないようにしました。意識してしまうと、“芝居”になりそうだったので。その流れの中で、「こういう展開にしたら面白くなるかな?」といったことを考えて。もちろん、綾野さんもいろんなことを仕掛けてくるので、「どう来るんだろう?」、「どう返そう?」と妄想を膨らませていました(笑)。

-綾野さんとのセッションのような感じだったと?

 そうですね。そういう部分がたくさんあると思います。

-異色の現場だったようですが、特に印象的な撮影時のエピソードはありますか。

 エピソードと言っても、もはや作品そのものでしかなくて…(笑)。普通のドラマや映画と違い、待ち時間がほとんどなく、メークはほぼなし、衣装も自前、現場に行くとカメラが回って、その場を生きて帰る、という感じだったんです。だから、僕の中では、綾野さんと本当に『キン肉マン』の映画を作ろうとしていたような感覚で。その中で、思ってもいない展開になったり、予想もしなかった感情が湧いてきたり…。いろんなことがあったので、すごく濃い時間を過ごしました。

-そうすると、どこまでがリアルで、どこからがお芝居か分からない感じですか。

 設定はドラマですけど、感情は全部リアルだったと僕は思っています。

-初共演の綾野さんから、役者として学んだことがあれば教えてください。

 どこまでも熱い方で、自分の意志やこだわりの強い方だな、というのが綾野さんの印象です。考え方がとてもユニークな上に、お客さんを楽しませようとする意思も強く感じました。いいシーンにして、お客さんを喜ばせて盛り上げ、いい作品にする。そのために、テンションが高いシーンやシリアスなシーンだけでなく、全てにおいてスタッフの予想を超えるシーンを作るんだ、という意気込みがあって。おかげで、僕もどんどん乗っていくことができました。その姿勢がすごくすてきで、役者にとって大事なことなんだなと。この作品を通して、そんなことに気付かされたので、僕もこれから見習っていくつもりです。

 
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