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松下 和樹くんからは器の大きさや人としての優しさを感じます。お芝居に関しては和樹くんは、そのときその場の感覚で演じることができるのだろうなと、稽古を見ていて思います。自分は、いろいろ考え過ぎた結果、“相手の芝居によって変わるかもしれないから、それを待とう”と思うタイプなので、和樹くんとはまた違ったお芝居の作り方をしていると思います。
堂珍 僕は、和樹くんと優也くんのアンダーソンを見て、違う印象を受けるのが面白いなと思っています。例えば、元恋人同士であるアンダーソンとポリーが向き合うシーンがあるのですが、優也くんと和樹くんでは全く空気感が違うんです。和樹くんの場合は、完全に恋が終わった、どこかしなびた良さがあって、優也くんの場合は、何かのきっかけでまたもう一回恋が生まれるんじゃないかというドキドキが残っているんです。
松下 今、稽古でも、脚本に描かれていないキャラクターの心情まではすり合わせはしていないんです。だからこそ、それぞれが考えているアンダーソンになっていて、それで違った空気感が出てくるんだと思います。多分、本番が始まると、もっと色濃く違いが出てくると思います。ジャックも同じように、堂珍さんと和樹くんでは全然違うものに見えるので、やっぱりそれが面白いと思います。
松下 残念ながら、今回、僕と堂珍さんがステージ上で共演することはないのですが、ぜひ、それぞれの回を1回ずつ、両方見ていただけたらと思います。堂珍さんのジャックは、本当にすてきなので、自分も堂珍さんの回が見られるのを楽しみにしています。
堂珍 日本では初演となるので、韓国とはまた違った日本らしさを楽しんでほしいと思います。誰の心にもジャックがいるというメッセージはリアルに響くと思うので、ゾクゾクしながら見ていただけたらうれしいです。今回は、カーテンコールにもお楽しみがあります。頭のてっぺんから爪先まで楽しんでいただけるように作っていくので、楽しみにしていてください。
(取材・文/嶋田真己、写真/櫻井宏充)
ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」は、9月9日~9月29日に都内・日生劇場、10月8日~10日に大阪・フェニーチェ堺 大ホールで上演。
公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/jacktheripper2021/
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