【インタビュー】映画『カラミティ』レミ・シャイエ監督「主人公のマーサが性別を超えてトライしていく姿を描きたいと思った」

2021年9月22日 / 08:15

-マーサの見た目は、眉が太くて、典型的な白人女性とはだいぶ違う印象を受けました。最近のディズニーのアニメもそうですが、無国籍を意識したようなキャラクターが多い気がします。

 確かに、典型的な白人女性という感じにはしたくなかったし、多分、カラミティはアイルランドとドイツの血が混ざっている気がします。ただ、あの風貌は実際の大人のカラミティの写真を基に、将来マーサが、この人物とつながるようにと考え、肩で風を切って歩くような、強いキャラクターに合うものを探した結果です。眉毛も、怒った顔が印象深くなるようにと考えて、あの形になりました。とにかく、型破りな女の子に見えることを目指しました。

-日本のアニメ映画についてどう思いますか。

 宮崎駿さんと高畑勲さんにはとても影響を受けています。例えば、『もののけ姫』(97)で印象的だったのが、ヒロインが何かの作業をする場面があることでした。それは『ロング・ウェイ・ノース』や『カラミティ』のヒロインにも影響していると思います。僕のチームの若い人たちは、日本のアニメにお乳をもらって育ったようなもので、一つのカルチャーになっています。『ロング・ウェイ・ノース』の日本語版が送られてきたときに、「僕たちの作品が、憧れの日本語になった」と皆大喜びしていました。中には、日本の声優が誰なのかを知っている人もいました。

-映画の見どころやアピールポイントも含めて、日本の観客に一言お願いします。

 主人公の生き方にとても力を入れて描き、彼女の魅力を最大限に出そうと考えて作りました。この強い意志を持った女の子に出会ったことで、皆さんが、何かの扉を開けるきっかけになればうれしく思います。僕たちは日本のアニメが大好きですが、同じように、僕の作品も、日本の子どもたちに好きになってもらえたらとてもうれしいです。

(取材・文/田中雄二)

(C)2020 Maybe Movies ,Nørlum ,2 Minutes ,France 3 Cinéma

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