【インタビュー】「連続ドラマW 黒鳥の湖」藤木直人「家族との日常生活に癒やされます」

2021年7月22日 / 08:31

 藤木直人が主演する、「連続ドラマW 黒鳥の湖」が7月24日から放送される。本作は、宇佐美まことの同名ミステリー小説が原作。藤木が演じるのは、ザイゼンコーポレーションの社長・財前彰太。興信所の調査員だった18年前に依頼されたある事件を利用し、社会的立場と家族を手に入れた彰太は、過去の過ちに罪悪感を抱きながら、翻弄(ほんろう)されていく。主演の藤木に、撮影を通して感じたこと、自身の家族観などを聞いた。

藤木直人

-WOWOWの作品に出演するのは約17年ぶりでしたが、オファーを受けたときの心境を教えてください。

 びっくりしました。忘れられていなかったんだ、と思いました(笑)。

-台本を読んで、彰太をどのような人物として捉えましたか。共感できる部分はありましたか。

 共感するところは…。でもくすぶっているときに、チャンスが訪れて、そこから財を成したということは、能力がある人物なんだろうなとは思いました。

-彰太の妻・由布子役の吉瀬美智子さんとの共演はいかがでしたか。

 吉瀬さんと共演するのは3度目。これまで、がっつりと一緒にお芝居をしたことはなかったので、うれしかったです。今回夫婦役でご一緒させてもらって、現場での立ち居振る舞いがとてもすてきな方だなと思いました。

-彰太ほどではないにしろ、藤木さんは過去のことで悔やんだりすることはありますか。

 やはりお芝居をしていると、実際に映っているものと、自分の芝居とにギャップがあるじゃないですか。そのとき、もっとこういうふうに演じていたらなあと思うことだらけです。

-100パーセント、自分の思う演技ができたと満足することはないのですか。

 客観的に思うのって難しいじゃないですか(笑)。自分がこういうふうに見せたいと思って、それに近いものになっていても、他の人が見たときに、そういうふうに受け取ってもらえるかは、分からないので。

-自分にとって不都合な人物や出来事に出会ったときはどうしますか。

 若いときは、理不尽なことや不条理なことに出会ったときに、いろいろ思うことはあったと思います。でもありがたいことに、この年齢になったら、気を使っていただくことの方が多いので、あまりそういうことはないです。

-嫌なことがあったときは、努力で立ち向かうのか、様子を見るのか、周りに愚痴るのか…。どう対処されますか。

 そういった意味では、家族がいてくれるというのは、すごくありがたい話で…。話を聞いてくれることもありますし、そんなこととは関係なしに、家族とは毎日、日常生活があるわけで。その姿を見たり、一緒に生活をするだけで嫌なことを忘れられたり、癒やされたりすることもあります。

-劇中では、娘とすれ違ってしまう彰太の姿が描かれました。藤木さんが、家族とコミュニケーションを取る上で大事にしていることはありますか。

 家族と過ごす時間は多いので、コミュニケーションは取りやすいほうだと思います。でも、子育てって、正解が分かりづらいというか“答え合わせ”が来るのは、将来じゃないですか。それも、子どもが20歳になったとき? 30歳になったとき? と考えると分からない。難しいなと思います。

-確かにそうですね。

  こっちが良かれと思って言ったアドバイスも、だんだん聞かなくなってくる。とはいえ、自分のことを振り返ってみたら、親を「うっとうしいな」と思う時期はありましたし。生まれたときから、当たり前に親はいて無償の愛を注いでくれたけど、自分が親になってみると、それが当たり前ではない。親になって、改めてそのありがたみを知りました。

-藤木さんは、子どもに「○○しなさい」とあれこれ言ってしまう父親ですか。

 うーん。どうなんでしょう。でも言わなきゃ勉強なんて絶対しないですもんね。言い過ぎるのもよくないのでしょうが。ただ、自分は小学生の頃は1回も「勉強しろ」と言われなかったので、そう思うと「勉強しろ」と言っているのはおかしいなって思います。

-言われなくても自分から勉強する子どもでしたか。

 家じゃ勉強なんてしなかったです(笑)。でも、小学校ぐらいまでは授業を聞いていれば、テストもそこそこできたので。中学入ってからは、さすがに「勉強しろ」と言われましたけど(笑)。

-彰太は妻の由布子と出会ったことで、生き方を変えていきます。藤木さんにとって、ターニングポイントになったような出会いはありましたか。

 デビューして6年ぐらいのときに、「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」というドラマで椎名桔平さんとご一緒したんです。それまで同性の先輩とご一緒する機会があまりなかったのですが、椎名さんは、特に作品に対する思いが強い方なので、すごく勉強になりました。桔平さんみたいな、熱のある方とご一緒できたことは、とても大きかったと思います。

 
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