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現代ショートショートの旗手・田丸雅智のオリジナル原案で描く、ショートショート劇場「こころのフフフ」が7月17日から、WOWOWオンデマンドで一挙配信中。8月15日午後9時からは、WOWOWプライムで一挙放送される。「袖サロン」や「なまリップ」「腹ベル部」など、タイトルだけでも、興味をそそられる本作は、心が温まり、自然ととほほ笑んでしまうような九つの不思議な物語からなる。高校に入学し、未知の世界に触れることで、内気な性格が少しずつ変わっていく主人公・奥野こころを田牧そら、こころの親友役の鳥居あすかを山崎天(櫻坂46 *山崎の崎崎はたつさき)が演じる。放送を前に、2人が撮影の舞台裏、見どころなどを語った。
田牧 主演の方はいろんなところに意識を向けて、先頭に立って引っ張っているのをこれまでの現場で知っていたので、自分がその立場になるというのは、うれしいのと同時に、不安な気持ちも大きかったです。でも、今回は“学園もの”で、現場もすごくアットホーム。皆さんが本当に優しくて、不安な気持ちが全部なくなっちゃうぐらい撮影が楽しかったので、主演を務めることができてよかったなって思います。
山崎 私は演技自体、ほとんど経験がなかったので、最初は不安しかなくて、オーディションに受かったときも、「どうしよう、受かっちゃった」という気持ちの方が強かったです。でも、現場では、毎日いい刺激をたくさん受けて、新しい挑戦もできたので、今では、難しいことも全部楽しかったなって、思います。
田牧 最初、台本を読んだときに、こころは「周りを笑顔にできる子」だと感じました。でもそれってすごく難しいこと。どうしたらいいんだろうと、たくさん考えたのですが、現場で感じることが大きかったので、それを素直に表現するようにしました。
山崎 あすかがどんな子なのか、台本を読んでも言葉に表すのがすごく難しくて。でも現場で「こころ、かわいいな」とか、私が自然と感じたことが、あすかも思ったことなんじゃないかなって。初めてなので、役作りも分からず、監督に相談したら「そのままでいいよ」と言ってくださったので、そのままいきました。
山崎 実を言うと毎回それでした(笑)。台本を読んで、自分なりにたくさん想像して現場に行くのですが、毎回、いい意味で裏切られるというか…。「紺ソの森」とか、読んでも読んでも、分からない。実際に行ってみると「こういうことだったんだ」と。でも、体験してみると「意外とありかもしれない」と思う世界観でした。
田牧 私も初めて台本を読んだときは、本当に何も分からなくて、もしかしたら、これは(台本の)漢字が間違っているのかなと思いました。
山崎 分かる。私も誤字かなって思った(笑)。
田牧 私は「数学筋」が本当に未知の世界でした(笑)。「数学筋」を鍛えるダンスがあるのですが、事前にスタッフさんが送ってくれた動画を見たときに、「これを自分がやるんだ」とびっくりしました。見ている人に伝わるのか、不安もありましたが、先生役の壇蜜さんと一緒に踊ることもできましたし、やっていて楽しかったです。
山崎 貴重な映像だよね。私もやりたかった。楽しそうだった。めっちゃやりたかった。
山崎 動きが不思議です。
田牧 それ、どういうこと?(笑)。
山崎 何か動きが変なんです。それこそ「数学筋」のダンスも、振り付けはみんな同じはずなのに、こころだけは予想外の踊りでした(笑)。いい個性を持っているなと思いました。
田牧 踊りのプロから見たらやはり違うのかな…(笑)。私は、「何でそんなに背が高いのだろう」って不思議です。一つしか年齢が変わらないのに、10センチ以上も違うんです。
山崎 167ぐらいあります。
田牧 私は154。秘訣(ひけつ)教えて!
山崎 いっぱい寝る!
田牧 私ももっと寝るようにします(笑)。
田牧 リハーサルで初めて会いました。みんなは楽しそうに話していたけど、私は人見知りでなかなかその輪に入れなくてボーッと立っていたのですが、天ちゃんも端っこに一人でいたので、「ちょっと自分と似ている子なのかな」と思いました。
山崎 私は緊張であまり覚えていないのですが、ずっと立っている子がいるな、とは思っていました。
田牧 天ちゃんは、私にないものをたくさん持っている。でも、一緒にはしゃいだりするときの空気感がすごく似ていて、親友役ですが、撮影を通じて本当の親友になれたかな、と感じています。
山崎 そらちゃんは、撮影に関するいろんな言葉を知っている。私は初めてのドラマ撮影で、情報が慌ただしく入ってきた感じだったのですが、(そらちゃんは)すごく落ち着いていて、いろんな提案がきても、ちゃんとそれ以上のもので応えるので、その力が本当にすごいなって思います。
田牧 これまでは暗い役とか、あまりしゃべらない子の役が多かったのですが、今回、明るい女の子を演じてみると、すごく新鮮で楽しかったんです。監督からも、「明るい役がすごく似合っている」とおっしゃっていただけたので、これからは明るい役も研究していきたいです。
山崎 演技はすごく挑戦してみたいとずっと思っていました。このオーディションのお話を頂いたときも、かなり無謀な挑戦だと思ったし「落ちにいこう…」ぐらいの気持ちで。でもこの作品に選んでもらえたことが、自分の中でとても大きな出来事だったし、初めてのドラマの現場が「こころのフフフ」で本当によかったなって思います。ずっとチャレンジしたかったことに、やっと手を出せたという感覚です。だからこれからも、もっと演技でいろんなものに触れて勉強していきたいです。
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