【インタビュー】映画『ブラック・ウィドウ』米倉涼子「これだけ長く続けられた作品は私にとっては宝物」

2021年7月12日 / 11:27

 『アイアンマン2』(10)での初登場以来、あらゆる高度なミッションを遂行してきた世界最高のエージェント、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)。そんな彼女が、自身の命に関する重大な決断を下したのが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)だった。孤独な暗殺者ブラック・ウィドウは、なぜアベンジャーズになったのか? 全てにつながる答えは彼女の過去に秘められていた。初登場時から謎に包まれていた彼女の過去が明かされる映画『ブラック・ウィドウ』が全国の映画館で公開され、ディズニープラス プレミアアクセスでも配信された。『アベンジャーズ』(12)から、これまで日本版声優としてブラック・ウィドウを演じてきた米倉涼子に話を聞いた。

米倉涼子

-今回は、ブラック・ウィドウの単独主演ということで、何か特別な思いなどはありますか。

 今回はブラック・ウィドウ自身のストーリーなので、彼女の思いを日本語でしっかり伝えなくては、というプレッシャーはもちろん大きかったのですが、彼女のバックストーリーが、とても心のこもったものだったので、とても心地よく演じられました。

-2012年は、『アベンジャーズ』を皮切りに、ミュージカル「シカゴ」、ドラマ「ドクターX」と、米倉さんを代表する作品に出演した年でもありました。当時を振り返りながら、長く演じ続けることへの思いを聞かせてください。

 2012年に『アベンジャーズ』の吹き替えをやらせていただいてから、それを皮切りに「シカゴ」、「ドクターX」と、全部がこれだけ長く続けられてこれる作品というのは、私にとっては大切な宝物ですし、まさに2012年はそういった意味でも当たり年でした(笑)

-明かされていない部分が多く、ミステリアスなブラック・ウィドウへのこれまでの印象から、本作を見て変わった部分などはありましたか。

 『エンドゲーム』ではああいう結末になってしまったんですけど、今回は彼女が『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』へ向かう思いというのが映画の中に出てきます。その思いが、あの2作につながっていくんだと思うとグッときました。なので、ぜひ本作を見ていただいて、さらにまた『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』を見ていただけると…。というか、見たくなると思います。個人的には、何で本作が先に公開しなかったんだろうって、思いました。

-演じる上で意識したことはありますか。

 今回は家族との楽しい掛け合いや、だんらんの場面も出てきたので、これまでに比べると、声の表現を楽しんで演じることができました。そして、今回は、半年以上かけてボイストレーニングなどにも挑んだので、音域の勉強などもできたのかなと思います。

-さらに進化した米倉さんが見られるということでしょうか。

 私の口からはそういうことは言えないですが、そうであったらいいなと思います。

-初期の吹き替えと比べて「成長した」と思う部分はありますか。

 当時はどうやって声を入れていけばいいのかが全く分からなくて、指示が飛んできても、どうすればいいのか分からない、逃げ出したいという気持ちが大きかったです。けれども、今回はとても楽しく演じることができてよかったです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

 出会うはずのなかった登場人物たちが、1億円をきっかけに複雑に絡み合いながら“金の獣”と化していく数奇な運命を描いた、曽根圭介の同名小説を城定秀夫監督が実写映画化した『藁にもすがる獣たち』が全国公開中。本作で、主人公のチャンネル登録者数“2 … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

page top