エンターテインメント・ウェブマガジン
本来、昭武と栄一では身分も違いますし、昭武にはより近しい家臣もいるわけです。その中でなぜ、栄一と信頼関係を築くことになったのか。実は昭武のパリ滞在中には、同行した水戸の侍たちとの考え方の違いが表面化したり、大政奉還が起きたりと、さまざまな問題が起こります。中でも大政奉還の際は、それを知らせる慶喜の手紙を受け取りますが、届くまでのタイムラグがあるし、すぐに帰国することもできない。そういう状況の中で、昭武は「自分はどうすべきか」と決断を迫られます。もともと、兄・慶喜の柔軟な考え方に影響を受けていた昭武は、そこで身分差に関係なく、栄一の柔軟さや聡明さに引かれていく。その変化が大きな見どころになると思います。
ナポレオン3世に謁見するシーンは、カッコよく映っていたらいいです。昭武にとっては大きな仕事でしたし、日本の全てを自分が背負い、その先頭に立って歩くわけですから。僕自身も期待しています。個人的に好きなのは、栄一とセーヌ川の畔を歩くシーンです。こちらもグリーンバックでの撮影でしたが、信頼できる相手となった栄一に、正直な思いを打ち明ける場面なので、いいシーンになっていると思います。
(取材・文/井上健一)
映画2025年8月26日
-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。 奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月26日
-皆さんの歌唱シーンもあるのですか。 橋本 それはもちろん、ちょくちょくあります(笑)。歌います。アンサンブルの方と一緒に歌うシーンもありますが、ミュージカルではないんです。バックに流れていて、それに合わせて芝居していくという形だと思います … 続きを読む
ドラマ2025年8月25日
また、原作から得た気付きも大きいという。「原作には、読者の感情を揺さぶる瞬間が描かれています。それがどこにあるのかを探りながら、ドラマにもそのエッセンスを取り入れるようにしています」。 原作の短編では、百々がさまざまな医療機関を受診して … 続きを読む
ドラマ2025年8月22日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月22日
-本作は、19世紀を代表する未完の戯曲です。そうした作品を今、上演する面白さや魅力はどう感じていますか。 自分は与えられた役を生きることに集中したいと思います。ただ、今も昔も、みんなそれぞれに傷ついて、それを隠して生きていると思います。戦 … 続きを読む