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石井 自主映画時代には、疑似家族をたくさん扱っていたんです。ただ、当時それでいろんなことを言われて…。「おまえは自分の家族に対する欠落感を埋めるために疑似家族を作っているんだ」とか…(笑)。それで恥ずかしくなって、一時やめていたんです。
石井 でも、最近になってそういう足かせから解放されたんです。特に今回は韓国に行ったことで逆に素直になれたというか。日本では見せられないことが、海外だから見せられた、というところがあると思います。そういう意味では、僕の中にある強烈な本質が出ているんじゃないかな…と。そういうことの一環で、「既存のルールを無視して、みんながそれぞれの痛みによって結び付いていく」というドラマをやりたくなったんだと思います。
池松 “家族”の価値が薄れていく中、その在り方はますます従来通りにはならなくなると思いますし、それでいいと思っています。それでも人間は、形を変えたコミュニティーや社会を形成しながら誰かと手を組んで生き延びていくものだと思います。ウイルスや争いやAIの躍進により、これからも人はどんどん孤立していってしますような気がしていますが、その再生の兆しがあるとすれば、この映画における家族のようなもの、ゆるやかな団結によって希望を得ていくことなのではないかと感じていますし、それを二つの国の家族にフォーカスして描いたこの作品は、非常に先進的かつ優れていて、挑戦のしがいがあったと思います。この作品を送り出す者の1人として、目の前の人とコネクトし続けることを諦めず、いかに最後まで向き合えるかが、大きなテーマでした。出来上がった作品を見たときは、自分が携わった作品であるにもかかわらず、おかしいぐらい感動させられました。
(取材・文・写真/井上健一)
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NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月17日に放送された第四十四回「望月の夜」では、3人の娘を天皇の后にした藤原道長(柄本佑)が、有名な「このよをば わがよとぞおもふ もちづきの かけたることも なしと思へば」という「望月の歌 … 続きを読む
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『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開) 真面目な税務署員の熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金をだまし取られてしまう。 熊沢は、親友で刑事の八木(皆川猿時)の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む