【インタビュー】Huluオリジナル「悪魔とラブソング」浅川梨奈&飯島寛騎 「うっとりするような世界観のラブシーンを楽しんで」

2021年6月21日 / 07:19

 浅川梨奈と飯島寛騎がW主演するドラマ、Huluオリジナル「悪魔とラブソング」が、6月19日(土)からHuluで独占配信中。本作は、少女漫画誌『マーガレット』とオンライン動画配信サービスHuluがタッグを組む恋愛ドラマシリーズの第2弾。 美しい歌声と容姿を持ちながらも、物事をはっきり言ってしまう性格から“悪魔”と呼ばれる主人公・可愛マリア が、転校を機に理解者を見つけ、目黒伸ら同級生との絆を育んでいく物語。本作で主人公のマリアを演じる浅川と、目黒を演じる飯島に、作品の見どころや、劇中で歌やピアノに挑戦した感想、ラブシーンを演じた際のエピソードなどを聞いた。

浅川梨奈(左)と飯島寛騎

-まず、出演が決まったときの気持ちと、原作漫画や脚本を読んだ感想を教えてください。

浅川 原作を読んだときは、マリアは歌がすごく上手な設定だったので、びっくりして不安になりました。読み進めていくと、最初に感じた不安よりも、作品のきれいな世界観だったり、一人一人の心情の変化が面白くて、マリアというキャラクターへの愛情が深まっていったので、演じることが楽しみになりました。

飯島 脚本を読んだときに、教室のシーンがすごく多かったので、学生の頃のような、教室や机での芝居ができるんだなという気持ちでうれしかったです。僕の役は、ピアノで表現するのですが、ピアノを触ったことがなかったのでプレッシャーも感じつつ、闘争心や楽しみな気持ちもありました。

-今回、演じる可愛マリアと目黒伸というキャラクターをどのように捉えて、演じていますか。

浅川 マリアは一見クールで不愛想で、思ったことを何でも言葉に出してしまうことで、周りの人が離れていってしまう寂しい女の子です。クールな面がフィーチャーされやすいのですが、かわいらしくて愛嬌(あいきょう)がある部分もあるので、そういうところを、表情や行動で見せながら、ただの嫌な子に見えないように意識しています。私自身も、性格的にマリアとの共通点を多く感じるので、すごく共感しながら撮影に臨みました。

飯島 目黒も言葉が強くて不愛想なのですが、根はすごく優しくていいやつだなと思います。過去にトラウマを抱えていて、本当に17歳らしい迷いのある日々を送っている目黒が、マリアという存在と出会って、自分がどう変わっていくのかというのを根本に置きながら、撮影に臨みました。

-お二人は、劇中で「アメイジング・グレイス]などを披露しますが、歌やピアノは特訓したのでしょうか。

浅川 はい、撮影の2カ月前からレッスンを始めました。マリアは幼い頃に聖歌隊に通っていて、歌をすごく大事にしている女の子なので、劇中ではきれいで上手な歌声というのは必須になりますし、自分でもこんなに歌を練習したことはないというぐらいに力を入れました。最初は歌に対する苦手意識が強かったのですが、歌に恐怖心がある状態でマリアを演じたくなかったので、レッスンを重ねながら歌が好きになれたことは良かったなと思います。

飯島 僕も撮影の2カ月前からピアノのレッスンを受けています。僕もピアノの先生もせっかちなので、初心者は片手でメロディーの音から習うところを、「面倒だから両手でやっちゃおう」と言って一緒に弾いてしまって、どんどん短期間で覚えてしまいました(笑)。でも、浅川さんの歌声を聞いたときに、僕ももっとやらないと追いつかないなと思って、さらに練習をしたりと、マリアがいるからこそ引っ張られましたし、お互いにいい相乗効果で高め合えました。

-劇中では、恋愛ドラマならではのラブラブな胸キュンシーンはあるのですか。

飯島 恋愛要素ももちろんあるので、楽しみにしていただきたいです。キスシーンは絵の撮り方がすごく繊細できれいで、本作の世界観がしっかりと映し出されているなと、演じてみて思いました。うっとりして見入ってしまうようないい絵で、その世界観に引き込まれながら撮影しました。

浅川 「キュンキュンする!」というよりは、この作品だからこそ出せる、手の動きや体の動きで、美しくラブラブなシーンになったなと思いました。高校生でありながらも、2人は少し大人な恋愛の雰囲気があるのかなと思います。

-お二人は今回が初共演ですが、お互いにどのような印象を持っていますか。

飯島 浅川さんはゲラで、よく笑う子だなと思います。

浅川 飯島さんはクールな人だと思っていたのですが、実はとてもおちゃめなので、ギャップがすてきです。自分が面白いことに気付いていないタイプの方で、スタッフさんや生徒役のキャストたちも、飯島さんの話で笑っていたりとムードメーカーだなと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

宮藤官九郎「人間らしく生きる、それだけでいいんじゃないか」 渡辺大知「ドラマに出てくる人たち、みんなを好きになってもらえたら」 ドラマ「季節のない街」【インタビュー】

ドラマ2024年4月26日

 宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛けたドラマ「季節のない街」が、毎週金曜深夜24時42分からテレ東系で放送中だ。本作は、山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる“街”を12年前に起きた災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へと置き換え … 続きを読む

【週末映画コラム】全く予測がつかない展開を見せる『悪は存在しない』/“反面教師映画”『ゴジラ×コング 新たなる帝国』

映画2024年4月26日

『悪は存在しない』(4月26日公開)  自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からもそう遠くないため移住者が増加し、緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧(大美賀均)は、娘の花(西川玲)と共に自然のサイクルに合わせたつつましい生活 … 続きを読む

志田音々「仮面ライダーギーツ」から『THE 仮面ライダー展』埼玉スペシャルアンバサダーに「埼玉県出身者として誇りに思います」【インタビュー】

イベント2024年4月25日

 埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」内「角川武蔵野ミュージアム」3Fの EJアニメミュージアムで、半世紀を超える「仮面ライダー」の魅力と歴史を紹介する展覧会『THE 仮面ライダー展』が開催中だ。その埼玉スペシャルアンバサダーを務めるの … 続きを読む

岩田剛典 花岡の謝罪は「すべてが集約された大事なシーン」初の朝ドラで主人公・寅子の同級生・花岡悟を熱演 連続テレビ小説「虎に翼」【インタビュー】

ドラマ2024年4月25日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。明律大学女子部を卒業した主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)は、同級生たちと共に法学部へ進学。男子学生と一緒に法律を学び始めた。そんな寅子の前に現れたのが、同級生の花岡悟だ。これから寅子と関わっていく … 続きを読む

瀬戸利樹、セラピスト役は「マッチョな体も見どころ」 役作りは「実際に施術を見学して、レクチャーを受けました」

ドラマ2024年4月24日

 現在放送中のドラマ「買われた男」で主演を務める瀬戸利樹が取材に応じ、本作の魅力や役作りについて語った。  本作は、三並央実氏と芹沢由紀子氏による漫画『買われた男~女性限定快感セラピスト~』が原作。セックスレスの主婦、芸能人、女社長、風俗嬢 … 続きを読む

Willfriends

page top