エンターテインメント・ウェブマガジン
ビアトリクス・ポター作の『ピーターラビット』を初めて実写映画化した前作から3年、『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』が、6月25日から公開される。今回はピーターが、自分の居場所を見失い、生まれ育った湖水地方から飛び出して都会で過ごす様子が描かれる。前作から引き続いて監督したウィル・グラックに話を聞いた。
アイデアがどこから湧いたのかは僕にも分かりません(笑)。ただ、新たなエピソードとしての続編ではなく、前作の物語が続いているようなものにしたいと思いました。ピーターは、前作から1歳半か2歳ぐらい年を取っていますが、まだティーンエージャーです。だとすると、どんなことについて葛藤するのだろうかと考えました。そこで、今回はピ―ターのアイデンティティーの発見についてが大きなテーマになりました。この先もシリーズを続けることができるなら、ピーターやその家族の年齢に合わせた問題を描いていきたいと思います。
今回は、ピーターのアイデンティティーの発見と、彼とマグレガーが、互いを、父と息子だと気付く旅を描いています。家族と言っても、古典的な構造ではなく、今世界中にはいろいろな家族の形があるので、その多様さを表現したつもりです。
その通りです。今回は、アイデンティティー、裏切り、父親捜しという、三つの要素がとても重要でした。それらの全てが、ピーターが自分が何者であるかを見つける道のりに通じています。ただ、ピーターの父親となるマグレガーは、初めから彼の目の前にいたわけですし、逆にマグレガーとっても息子は目の前にいたのです。人間は、いくら人から何かを言われても、実際に経験してみないと理解できないところがあります。もちろん、その経験の中にも間違いはあるわけで、それが他人から見るとこの映画のようにユーモラスに映るのかもしれません。でも、それを通してピーターは学んだわけです。ただ、学んだからといって彼がパーフェクトに、いいウサギになっているわけではありませんが…(笑)。
確かにそういうパターンは頭の中にありました。ただ、ピーターも田舎から街に行きますが、それは大都市ではなく小さな街に、ということは意識しました。それであのグロスターという街を選びました。人間は感覚的に大きな街だと感じますが、ピーターたちにとっては、肉体的にも感情的にも危険がひそむ場所なんです。実際に彼はそこで詐欺師と出会うわけですから。この物語を通して、都会と田舎のどちらがいいとは言っていませんが、都会には危険もあるということは言っています。
特にポリシーはありませんが、大切なことが二つあります。それは、物語のためにちゃんと成立しているのかということと、劇中にそのキャラクター自体の見せ場がちゃんとあるのかということです。だから、そのキャラクターが、他のキャラクターのための小道具になるような使い方や造形はしないと決めています。今回のバーナバスにも、ルースターにもちゃんと物語があります。それから、これはちょっと信じてもらえないかもしれませんが、僕は、この映画の中で最も大きな旅をしたのは、ルースターではないかと思っています(笑)。彼の道のりは、宗教について理解していく一種の寓話(ぐうわ)なんです。だから、個人的には彼を描くことは、とても楽しい作業でした。
普段から、自分が経験したことを映画に反映させることはしているので、今回もそうだったと思います。ただ、実は遷都の話題はもっと長かったのですが、時間的な問題でカットしました。また、僕の母は教授で、日本の明治時代に関する著書があるので、それを映画の中に入れたかったのですが、場所が見つからず、最終的には、出版社の社長のデスクの上にそっと置きました。
日本に住んでいたのは子どもの頃だったので、故郷みたいに感じるところもありますが、前回の来日まで、長い間訪れる機会がなかったので、今回のピーターが、田舎から大きな街に行って感じたのと同じように、大きく変化した印象を持ちました。
ドラマ2026年3月4日
火曜ドラマ「未来のムスコ」の(TBS系)の第7話が、3日に放送された。 本作は、夢も仕事も崖っぷちのアラサー女性・汐川未来(志田未来)のもとに、“未来のムスコ”だと名乗る颯太(天野優)が現れたことから始まる、時を超えたラブストーリー。( … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年3月4日
市川中車と市川團子が挑む大スペクタクル歌舞伎、歌舞伎町大歌舞伎 三代目猿之助四十八撰の内「獨道中五十三驛」が5月3日から上演される。本作は、文政10年に江戸河原崎座で初演。長らく上演が途絶えていた作品を昭和56年に三代目市川猿之助(二世市 … 続きを読む
ドラマ2026年3月3日
松下奈緒が主演するドラマ「夫に間違いありません」(カンテレ・フジテレビ系)の第9話が、2日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます) 本作は、主人公・朝比聖子(松下)が夫の遺体を誤認し、保険金を受け取った後に、死んだはずの夫が帰還する … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年3月3日
第27回読売演劇大賞優秀女優賞など多くの賞を受賞し、ドラマ、映画、舞台と多岐にわたって活動を続ける若村麻由美。4月8日から上演される、パルコ・プロデュース2026「メアリー・ステュアート」では、イングランド女王エリザベス1世を演じる。本作 … 続きを読む
ドラマ2026年3月2日
日曜劇場「リブート」(TBS系)の第6話が、1日に放送された。 本作は、最愛の妻の死をめぐってうそと真実が入り乱れ、日曜劇場史上類を見ない怒濤のスピードで展開していく“エクストリームファミリーサスペンス”。鈴木亮平が善良なパティシエと悪 … 続きを読む