エンターテインメント・ウェブマガジン
松本幸四郎が構成・演出を手掛ける「第4回 日本舞踊 未来座=祭 (SAI)=『夢追う子』」が6月4日から都内・国立劇場小劇場で上演される。今回の公演をきっかけに、新国立劇場バレエ団の芸術監督を務める吉田都との対談が実現。それぞれの舞踊について、そして古典芸術への思いを聞いた。
吉田 バレエとは踊り方が真逆なところがあるのかなと思います。バレエでは、重力に逆らう動きが多いのですが、日本舞踊では重心を、下に、下に持ってくると先ほどお伺いしました。そのように踊りの違いはありますが、伝統という意味では共通するところもあると感じます。
幸四郎 繊細ではあるけれども、研ぎ澄まされた力強さのある芸術だと思います。その繊細さは壊れそうな繊細さではなく、力強さがある。積み重ねて作り上げられた肉体があるからこその力強さなのかなと思います。
幸四郎 そうですね、それはあります。どちらも、古典作品であっても演出が変わったりと、変化があって、進化していく。時代に対応しているという共通点もあると思います。
幸四郎 「未来座」は、毎年行っている、日本舞踊協会の新作公演になります。今回は、昨年、新型コロナの影響により中止となってしまった公演を行うことになりました。この「未来座」では、さまざまな題材、音楽、演出を取り入れ、日本舞踊の新たな可能性を探りたいと思っています。「夢追う子」では、日本舞踊を得意技とする日本舞踊家たちが存分に踊る姿を見ていただきたいです。多くの流派の方々から構成された47人が再び集まりました。皆さんが踊るパワーやエネルギーを感じていただけたらと思います。
吉田 「ライモンダ」は私も初演のときに踊らせていただいた演目になりますが、久しぶりの上演になります。牧阿佐美先生が演出されたバージョンは、シンプルでストーリーがより分かりやすく感じられるものになっています。恋の三角関係が繰り広げられる、ドラマチックな舞台展開展開を楽しんでいただきたいと思います。私自身が出演した際には、「踊りで見せる」ということにすごく苦労した思い出がありますが、まさに純粋に踊りも堪能できる作品でもあります。そして、ルイザ・スピナテッリさんの衣裳と美術が素晴らしいので、そちらも注目していただければ。衣裳はシルエットもすてきですが、色合いはまるで宝物のようです。総合芸術として、踊りも美術も音楽も、全てを楽しんでいただける作品になると思います。
幸四郎 僕は、歌舞伎や日本舞踊を見ていただくことが役目だと思っているので、それだけを考えれば、必ずしも(生で)舞台をお見せするという形だけではないだろうと思ったのです。では、お芝居をするにはどうしたらいいかと考えると、必然的に配信という選択肢になりました。もちろん、立ち止まるというのもすごい決断だと思いますが、僕は半歩でも、1ミリでもいいから前進し続けたいと思い、そのために何ができるかと考えて動きました。昨年、「未来座」が公演中止になってしまった際には、映像でお見せしようと考え、NHKの「にっぽんの芸能」という番組にお願いし、放送していただけることになりました。ただ、コロナ禍で47人の出演者が集まって撮影することはできませんでしたので、1人ずつ撮影し、47人分の映像を1つに構成して1つの作品といたしました。こういった映像、配信は舞台とはまた違う魅力があるものだと思います。現在、舞台は開いていますが、配信での歌舞伎も、ここがこれから100年続くうちの1年目だと思って挑んでいき、どんどん進化していければいいなと思っています。
舞台・ミュージカル2026年5月3日
元BE:FIRSTのメンバーで、朝の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインの弟役を演じて話題を集めた三山凌輝が、ミュージカル「愛の不時着」でミュージカル初主演を果たす。韓国の財閥令嬢と朝鮮人民軍軍人の国境を超えた愛を描いた本作は、2019年か … 続きを読む
ドラマ2026年4月28日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む
映画2026年4月28日
仮面ライダー生誕55周年記念作『アギトー超能力戦争ー』が4月29日から全国公開される。本作で主要キャストの1人である葵るり子を演じたゆうちゃみに、映画初出演への思いなどを聞いた。 -出演が決まった時の心境は? 「マジ、ドッキリ?」みたい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月25日
内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。 物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月25日
小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。 本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む