【インタビュー】Huluオリジナル「明日海りおのアトリエ」明日海りお 理想の「オトナ女子」は「自分を愛せる人」

2021年5月20日 / 08:00

 2014年に宝塚歌劇団花組トップスターに就任後、5年半のトップ在籍期間で“宝塚のトップオブトップ”とうたわれた明日海りお。19年に宝塚歌劇団を退団、20年からは芸能活動を開始し、連続テレビ小説「おちょやん」などで、幅広く活躍している。そんな明日海の初冠番組となる、Huluオリジナル「明日海りおのアトリエ」が、5月22日からHuluで配信スタートする。本作は、明日海が「美」「癒やし」「食」といったジャンルでさまざまなことにチャレンジし、「オトナ女子の新たな世界」を学んでいくドキュメントバラエティー。明日海に、撮影の裏話やプライベートでの好みなどを聞いた。

明日海りお

-本作は、「女優・明日海りお」とはまた違った一面の見られる番組になっていましたね。

 そうですね。私も1、2話を見させていただいて、ゆったりペースな番組だなと自分でも思いました。

-最初に、この企画を聞いたときはどんなことを思いましたか。

 Huluは、私もよく見る動画配信サービスでしたので、そこで番組を持たせていただけるなんてなかなか信じられず、まさかと思いましたし、うれしく思いました。制作スタッフの皆さまが、私の興味のあることや挑戦してみたいことを丁寧に拾ってくださり、番組の中にたくさん取り入れてくださったので、あまり構えることなく、楽しく収録をさせていただいています。

-第1回では、ハワイへの憧れを語っていましたが、新型コロナ以前は頻繁にハワイを訪れていたのですか。

 はい。ハワイはとにかく大好きで、一人で行ったこともあるほど、行かずにはいられない場所です。ハワイにしかない温もりがあるんです。ゆったりした風のにおいがあって、ご飯もおいしい。すごくリラックスできて、自分を解放できる場所なんです。

-ハワイではどのように過ごされるんですか。

 特別なことは何もしてないです。到着したら、とりあえずビーチに行ってみて、スーパーマーケットに行って現地の雰囲気を味わったり、コナビールを飲んで、現地のご飯を食べたり…。翌日からは海やショッピングに行って、ホテルに戻ったら海を眺めながら涼しいお部屋でお昼寝をしたりしています。

-第2回では究極のご飯を炊いていましたが、今回、「食」をテーマにした放送回が多いように思います。

 仕事以外ですと、ご飯が一番の楽しみで、食べることが好きなんです。撮影前に、スタッフの方にアンケートを取っていただいて、何がしたい、こういうのが好きということを書いたのですが、だいたいが食に絡むことでした。

-明日海さんの食に対するこだわりとは?

 バランスよく食べるということはもちろんですが、体がその時、欲っしているものを食べるようにしています。例えば、お肉がすごく食べたいと思うときにはエネルギーを必要としているし、野菜やサラダが食べたいというときはビタミン不足だったりすると思うので、体の欲求に素直に従おうと思っています。

-「オトナ女子のためのドキュメント・バラエティー」という本作ですが、明日海さんが理想とする「オトナ女子」は?

 やるときはやる女性だと思います。きちんと仕事をするのはもちろんですが、仕事以外の時間では自分のことも大切にできる。そして、自分にも手間をかけて、自分を愛せる人だと思います。愛するというと仰々しく感じますが、自分を甘やかした方がいいのか、厳しくした方がいいのか、その時々で見定めていくことも愛だと思うので、それができる人が理想の「オトナ女子」かなと思います。

-では、明日海さんもオフの時間は自分に手間をかけるようにしているのですか。

 私は、オンのままでいがちなんです。舞台やその時に取り組んでいる作品にのめり込んで、オフの時間でもそのことばかりをずっと考えてしまいます。それでいいと思って生きてきたのですが、コロナ禍で自粛期間などがあり、また、今回こういうテーマを与えていただいたことで、切り替えてオフの時間を大切にすることも必要なことなのかなと思うようになりました。メリハリがつくことで心も健康でいられるのかもしれないですよね。今回、この作品に携わることで、自分のペースをつかむきっかけにもなったと思います。

-2020年に芸能活動をスタートし、約1年半が過ぎましたが、振り返ってみていかがでしたか。

 新型コロナが流行し始めた頃は、やはり不安もありましたが、空いた時間を有効活用することができたと思います。お仕事を再開してからは、新しく経験することが多かったので、緊張してばかりでしたが、ようやくその仕事で出会う方たちとの出会いを楽しめるようになってきました。お仕事それぞれで、現場の雰囲気も全く違いますし、一緒に何かを作ることで、そこでしか生まれないチームワークが少しずつ深まっていくことがすごく楽しいです。自分もきっと少しずつ変化しているんだろうと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

原田琥之佑「この映画は、何でもあるけど、何にもないみたいなところが一番の魅力だと思います」『海辺へ行く道』【インタビュー】

映画2025年8月26日

 海辺の街に暮らす14歳の美術部員と仲間たちに起きたちょっと不思議なひと夏の出来事を小豆島でのロケで描く、横浜聡子監督の『海辺へ行く道』が8月29日から全国公開される。本作で主人公の高校生・奏介を演じた原田琥之佑に話を聞いた。 -最初に脚本 … 続きを読む

上田竜也&橋本良亮、舞台初共演を通して「絆はより強固になる」 音楽劇「謎解きはディナーのあとで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月26日

 シリーズ累計500万部を突破する、東川篤哉による大ヒット小説「謎解きはディナーのあとで」が、舞台オリジナルストーリーで音楽劇として上演される。原作は、毒舌執事とお嬢様刑事が繰り広げる軽快なやりとりと本格的な謎解きが話題となり、2011年に … 続きを読む

青山貴洋監督「問診シーンが最大の課題に」日曜劇場『19番目のカルテ』【インタビュー】

ドラマ2025年8月25日

 体の不調を感じていても、何科を受診すべきか分からない…。そんな悩みを抱える人は少なくない。そうした現代の医療課題に向き合う存在が「総合診療医」だ。日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)は、まさにその最前線で患者と向き合う医師たちの姿を描 … 続きを読む

中園ミホ 連続テレビ小説「あんぱん」は「やなせたかしさんが書かせてくださった」執筆を終えた脚本家が物語を振り返る【インタビュー】

ドラマ2025年8月22日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む

森田剛「戦争と背中合わせの世界であるということは今も変わらない」 19世紀を代表する未完の戯曲に挑む パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月22日

 森田剛が主演する舞台、パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」が9月23日に開幕する。本作は、ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲を、2017年にジャック・ソーンが翻案した作品を日本で初めて上演。冷戦下の1981 … 続きを読む

Willfriends

page top