大河ドラマ「青天を衝け」小林薫「吉沢さんからは新世代の“気”を感じています」

2021年4月7日 / 12:13

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。激動の幕末から昭和を生き、“日本資本主義の父”と呼ばれた実業家・渋沢栄一の生涯を描く本作で、栄一(吉沢亮)の父・市郎右衛門を演じている小林薫が、コメントを発表した。

渋沢市郎右衛門役の小林薫

 市郎右衛門は、骨身を惜しまず働く勤勉家で、家業の研究に余念がなく、“藍玉作りの名手”と呼ばれた人物。四角四面で厳格だが、破天荒な栄一の生き方を誰よりも支援した。

 小林は、その印象を「栄一もそうですけど、実は市郎右衛門もかなり熱い人なんだなという気はしています」と語る。

 その上で、「『おまえにはおまえの人生がある』と思っている節がある」という息子・栄一への思いについては、「当時は“家”を中心に物事が考えられていたと思いますし、そこからはみ出ようとするならば『百姓の分際でとんでもないことだ』と止められる時代だったと思います」と前置きした後、次のように打ち明けた。

 「そういった時代に“攘夷の志士になる”と言う栄一を止めるのではなく、信頼して江戸や京都へ送り出しているのを見ると、とても見事な人だと思います」 と。

 とは言え、親子だけに市郎右衛門も栄一に近い思いは抱いていたようで、「栄一は時代がざわついているのを敏感に感じ取って旅立っていきますが、一方で、市郎右衛門自身も、どこか時代が大きく動き出したのを感じ取ったように思います。栄一の思いに対して非常に理解があった人物であったのはもちろん、それだけではなく、時代の機微みたいなものを市郎右衛門も感じていたような気がします」と語った。

 また、栄一役の吉沢亮については、「いい“気”が流れている方」と評した上で、その言葉に込めた思いを次のように語る。

 「『青天を衝け』で描かれるのは時代の転換期ですし、『この人が時代を変えていくんだ!』という、そういう“気”を持っている方ではないでしょうか。古い考え方に属していると、役柄と芝居が一致しないところがどこか出てくるものですが、一緒に演じていくうちに吉沢さんからは不思議とそういった大きな時代の変わり目を演じる新世代の“気”を感じています」

 最後に、小林は「もちろん吉沢さんは多彩な演技力もお持ちですが、それだけではないバッと見たときの“勢い”や “雰囲気”を持ち合わせているような印象を抱きました」と語った。

(構成/井上健一)


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