【インタビュー】映画『ライアー×ライアー』堀田真由 うそから始まる恋の物語は「これまでにない新感覚なラブストーリー」

2021年2月16日 / 06:30

 松村北斗(SixTONES)と森七菜がW主演する、映画『ライアー×ライアー』が2月19日から公開される。原作は、累計発行部数190万部を突破した、金田一蓮十郎の人気コミックス。大学生の地味系女子の湊(森)が、親友に頼まれてギャルメークを施した姿で、同い年の義理の弟・透(松村)に偶然出会ったことから始まる恋を描く。主人公・湊の親友、真樹を演じる堀田真由に、作品の見どころや撮影の裏話を聞いた。

真樹役の堀田真由(ヘアメーク:池上豪(NICOLASHKA)/スタイリスト:小林新(UM))

-原作を読んで、どんな感想を持ちましたか。

 うそから始まった恋を描くというのは新感覚でした。ジェットコースターのようにテンポがよくて、楽しみながら読ませていただきました。

-真樹はどのようなキャラクターだと捉えていましたか。

 ファッションやメークが好きな女の子です。湊は透にうそをついて、引き返せなくなっていくという物語ですが、真樹ちゃんはそんな湊の一番の理解者でありたいと思って演じました。湊にとって、何かあったときに叱ってくれたり、間違った道に進もうとしたときに正しい道に戻してくれる存在になれたらいいな、と。

-実際に演じるときには、どんなところを意識しましたか。

 余裕がある女性に見えるようにと考えていました。それから、原作にはあったせりふが台本ではないというシーンもあったので、台本に、原作ではこんなせりふも言っていたということをメモしておいて、もし、自分が何かアドリブを言う場合にも、原作の真樹ちゃんの雰囲気を壊さないようにすることは意識していました。映画では、(一眼レフ)カメラで湊を撮るシーンもあったので、お世話になっているプロのカメラマンさんに、カメラの使い方や所作を指導していただいたりもしました。

-これまでにも漫画原作の作品に出演していますが、原作がある作品とオリジナル作品とでは、演じる上で意識の違いはありますか。

 漫画原作は、やはり正解があるものですし、原作のファンの方に「実写もいいね」と思っていただきたいので、できるだけ原作に忠実に演じたいという思いは強いです。逆にオリジナル作品は、ある意味で遊べると思います。あれしようかな、これしようかなと自分で考えて演じることができます。今、どちらもバランスよく出演させていただいていますが、それぞれに演じる楽しさがあると思います。

-真樹は、ファッションやメークが好きということでしたが、堀田さん自身のメークのこだわりは?

 ファッション誌でモデルのお仕事もやらせていただいているんですが、実は私自身はメークがあまり得意ではないんです(笑)。ファッションは私も大好きですし、メークと合わせて楽しめるものだと思うので、お休みの日に出掛けるときはメークもするようにしていますが、自分では髪もうまく巻けないので…。この作品の撮影前には、ヘアメークさんにウイッグをお借りして、家で巻く練習もしました(笑)。なので、自分の髪は巻けませんが、誰かにやってあげることはできるようになりました(笑)。

-今回、森さんが演じる湊とのシーンが多かったと思いますが、撮影現場で印象に残っていることを教えてください。

 2人の掛け合いが大事な作品だと思っていたので、そこは意識していたのですが、クランクイン初日から特に話し合いをすることもなく、いいテンポ感が自然とできていました。それも含めて、本当の親友のような関係性で稽古場でも過ごせました。休憩中も、お互いに話したければ話すし、かといって話さなくても嫌な空気じゃない、友達ならではの空気感ができあがっていたので、楽しく撮影できました。

-湊がギャルの姿に変身して義弟の透と恋をするという本作ですが、堀田さんは変身願望がありますか。

 変身願望があるので、役者をやっているんじゃないかなとは思います。自分自身とはまた違う役をやらせていただくことで、毎回変身していると思っています。

-では、今後、どんな変身をし、どんな役柄を演じてみたいですか。

 これまでお上品な女性の役をやらせていただくことが多かったので、真逆な役を演じてみたいです。「ザッツ 普通」というような、どこにでもいそうな女の子は、実は一番演じるのが難しいと思います。自分とかけ離れていればいるほど、その人物を形作りやすいのですが、普通の女の子は自分に近い分、細かい部分にまで意識して演じないといけない。だからこそ、やってみたいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

 韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

 日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。  主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

 40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む

上白石萌歌「小さなお子さまから大人の方まで幅広く届いてほしいと思います」『トリツカレ男』【インタビュー】

映画2025年11月11日

 何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む

Willfriends

page top