【2.5次元リポート】ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~稽古場取材 松岡広大&佐藤流司らが見せた大きな“進化”

2019年10月24日 / 16:20

 全世界で累計発行部数2億5000万部を誇る漫画『NARUTO-ナルト-』を原作としたライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~が10月25日から上演される。開幕を1週間後に控えた17日、稽古場を訪れ熱気のこもった稽古が行われている様子を取材した。今回は、その様子をレポートする。

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~稽古場の様子

 2015、16年に少年編、17年にはその続編となる「暁の調べ」が上演され、日本国内だけではなく、海外でも旋風を巻き起こした、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」。本作は「暁の調べ」の再演で、うずまきナルト役の松岡広大、うちはサスケ役の佐藤流司、うちはイタチ役の良知真次ら主要キャストが続投。さらにサイ役の定本楓馬、ペイン役の輝馬といった新たなキャストも出演し、グレードアップしたステージを繰り広げる。

 本作で描かれるのは、「終末の谷」でうちはサスケと別れた後の物語。ナルトが修業を終えて里に戻ると、大蛇丸に関する情報が寄せられていた。ナルトは大蛇丸のもとに行ってしまったサスケを取り戻すため、サクラたちと行方を捜す。一方、“暁”はナルトの中に封じられている九尾の力を手に入れるため、ナルトを狙っていた。そして、サスケは一族を暗殺した兄を、うちはイタチへの復讐(ふくしゅう)を果たすため、イタチを追っており…。

 取材で訪れたこの日、稽古場ではオープニングシーンの稽古が繰り返し行われていた。このオープニング、「暁の調べ」初演とは見せ方を大きく変えている。その中でも特に印象深かったのは、それぞれの殺陣の進化だ。特に、松岡と佐藤の進化は目覚ましい。格段にスピードを増し、手数も多い。それを何なくこなしている姿に大きな成長を感じ、本作への期待も否応なく高まった。

 また、本作から登場するペインを含めた“暁”のメンバーがずらりと居並ぶシーンも強く心に残る。“暁”のメンバーが歌うナンバーは、良知を始めとしたキャストたちの高い歌唱力とも相まって、その迫力に圧倒される。

 オープニングを終えると、キャストたちが自主的に声を掛け合い、殺陣を確認する場面も見られた。「暁の調べ」の初演から続投しているキャストが多いということもあってか、キャスト同士のコミュニケーションがしっかりと取れており、深い絆を感じさせる。

 さらに、松岡は本作の演出を務める児玉明子に動きのタイミングについて細部まで確認し、より高いクオリティーを目指して真摯(しんし)に励む。佐藤は、手を伸ばすポーズなど、細かな動きを一人で繰り返し練習する姿が見られた。そして、本作からサイを演じる定本は児玉に積極的に質問をして理解を深めていく。それぞれが時間を惜しむかのように一時も休むことなく練習を重ねる様子からは、本作への熱い思いがにじみ出ていた。

 

 
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