エンターテインメント・ウェブマガジン
竹内涼真が主演する、ミュージカル「17 AGAIN」が5月16日から上演される。本作は、同名タイトルのコメディー映画をミュージカル化した作品。負け組として、人生を甘受していた35歳の男が、バスケットボールのスター選手だった17歳の頃の姿に戻り、人生をもう一度やり直そうと奮起する姿を描く。本作でミュージカル初挑戦を果たす竹内に、公演への意気込み、ミュージカルへの思いを聞いた。
お話を聞いたのは、2019年頃だったので、まだ先のことだなという感覚でしたが、ついにやるんだなと思ったのは覚えています。そこから、映画やドラマの撮影があったので、目の前のことに一生懸命になっていましたが、歌やダンスの練習をやっていくうちに、ミュージカルに出演するという実感が持てました。それでも、最初は、自分の歌えなさやダンスのできなさにショックを受けて、これは一刻も早く真剣に取り組んでいかないと間に合わないぞと思いました(笑)。
これまで映画やドラマなどの映像作品に携わってきて、どうすれば面白いと思ってもらえるかと、一生懸命作品に取り組んできました。その中で、ふとしたときに、もっと自分のキャパシティーや引き出しが多かったら、いろいろなことができるんじゃないかと思う瞬間がありました。また、現場でご一緒するキャストの方で、舞台やミュージカルをメインとして活動されている方とお芝居をさせていただくと、自分にないものを持っているのを感じていました。それで、生でお芝居をするという緊張感や、客席にいる方たちに伝えるという表現の仕方を経験してみたいと思うようになったんです。今回、こういった機会を頂けたので、挑戦だという思いでぶつかっていきたいという気持ちでいます。
自分では全然思っているようにいかなくて、難しいことだらけです。ダンスに関しては、特に自分で自分にショックを受けるぐらいでした。鏡を見ながら、自分のことを嫌いになっていくぐらいきつかったです(笑)。立てなくなるぐらいまでレッスンをして、先生の指導に一生懸命に向き合ってやってきましたが、通用すると思ったことはほとんどないです。一つだけ言えるとしたら、普段カメラの前で演技をしているときのように、内側から出る気迫や、気持ちの表現を、歌やダンスに乗せるということは少しできているのかなと思います。
それは、まさに今、僕が一番悩んでいるところでもあります。映像作品は、数メートル離れたら分からない表現も拾ってくれますが、舞台となったときに、どう表現したらいいんだろう、と。(本作の)制作発表で歌を披露したときに、動きながらパフォーマンスをしたのですが、それが正解なのかも今はまだ分からないです。感情を高ぶらせて動くことが正解なのか。それとも、そこは我慢して歌を聞かせるべきなのか、正直、僕にはまだ分かりません。でも、自分が本当に主人公と同じ気持ちになっていれば、それが表情にも、動きにも表れると思うので、まずはそこかなと思います。本番に向けて、(演出の)谷(賢一)さんと研究して、作り上げていきたいと思います。
あまり意識はしていないです。ただ、「テセウス」のときに気を付けていたのは、演じる役の、物語の中での目的を見失ってしまってはいけないということでした。「テセウス」では、主人公は過去に戻って、家族を救うことが目的です。もちろん、ほかの人に未来からやってきたことがバレてはいけないのですが、それが彼の目的ではない。バレてしまうかどうかは流れに任せることにして、彼は最初から最後まで、父親の無実を晴らしたいということに心を傾けていました。今回も僕が演じるマイクは似たような経験をします。もちろん、周りに気付かれないようにしなければならないのですが、それが目的ではない。彼は17歳に戻って何をしたいのか。どんなことを家族に思ってほしいのか。それがブレないように演じれば、僕はファンタジーな設定も成立すると思っています。目的を大事にするというのは、演じる上で共通することなのかなと思います。
ドラマ2025年12月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語も、残すは12月14日放送の最終回「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」の … 続きを読む
ドラマ2025年12月14日
NHKの大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、12月14日放送の最終回「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」を持ってついに完結し … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月13日
稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む
映画2025年12月12日
イギリスで最初の原作絵本が誕生してから80周年を迎えた人気児童向けアニメ「きかんしゃトーマス」の劇場版『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』が12月12日から全国公開された。シリーズ初のクリスマスムービーと … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月10日
元禄時代に実際に起こった仇(あだ)討ちを題材に歌舞伎などで取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作「忠臣蔵」が、上川隆也主演、堤幸彦演出によって舞台化される。今回、吉良上野介を演じるのは、高橋克典。高橋はデビ … 続きを読む