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名だたる刀剣が刀剣男士と呼ばれる個性豊かなキャラクターとして登場し、歴史上の戦場を駆けめぐりながら部隊を編成・育成するシミュレーションゲームを原案とした舞台『刀剣乱舞』(以下、刀ステ)の最新作、舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-が1月10日から上演される。シリーズ初となる2作連続上演の先陣を切る本作で一期一振を演じる本田礼生に、シリーズ初出演への心境や意気込みなどを聞いた。
シリーズが長く続いている作品は、ファンの方々と一緒に作り上げている部分が少なからずあると思うんです。その中に新しく参加するというのはとてもいいことでもあり、難しいことでもあると思っているんです。そして、それが一つの楽しみでもあり、不安でもありました。刀ステの魅力は殺陣だという印象もありますが、僕はドラマ(物語)が一番の魅力だと思っています。刀剣男士とその刀剣に関わっていたあるじとの関係や葛藤を演じられるのはとても楽しみです。
爽やかで落ち着きがあって、藤四郎兄弟の長兄としてたくさん弟がいるので「お兄ちゃんらしさ」があり、穏やかで優しく上品なイメージがあります。ただ、刀剣男士として強いところだけでなく、過去にはいろいろな出来事があり、抱えているものもあります。そういった人間らしいところも魅力だと思っています。本作では、豊臣秀頼が登場するので、一期一振も思うところが出てくることでしょう。今まで見たことがない一期一振の一面が見られると思います。
やはり背筋が伸びました。ピンと(笑)。一期一振としてりんとしつつ、穏やかだけど、戦いになったときの強さや、キリッとする部分などいろいろな思いが入ってきて、刀剣男士になったんだという実感がとても湧きました。
客席が360度回転するIHIステージアラウンド東京が劇場ということではないでしょうか。僕は以前に観劇で訪れたことがありますが、それでも劇場見学に行き、客席を回してもらったときには「すげー!」となりました(笑)。それと劇場の奥行きや高さもかなりあるので、今まで見たことのない高さのセットになると思います。それだけでも迫力があって見る価値があると思います。
そこに重きを置いているわけではないですが、やはり意識しているところがないわけではありません。もちろん本作だけでも完結した物語として楽しめますし、「大坂冬の陣」の後に「大坂夏の陣」を見ていただけたら、つながりがより分かってさらに楽しめると思います。
大きな劇場なので実寸での稽古はできないですし、稽古場に劇場とほぼ同じセットを組むことができないので、脚本・演出の末満(健一)さんが、「本作は全員で想像力を働かせないと実現しない舞台になっている」とおっしゃっていました。セットの模型の客席を手動で回しながら、僕らは景色を想像しながら稽古をしているので、そういった意味では難しさも感じています。ですが、末満さんはビジョンを明確に伝えてくださるので、こういう想像力を働かせる必要がある作品でも、末満さんが先導してくださることで座組みがガチッとまとまっています。
日本刀を持つ役というのが2作品目になるので経験値は低いですし、今回は殺陣が何百手もあるということで、そこに対して周りに不安を抱かせたくないですし、何よりも刀剣を持っている時間が自分に一番足りないと感じているので、日常生活でも木刀や刀剣を持って家の中で歩いています。常に身近に置いています。そのかいもあって最近はかなりなじんできています。
尚弥とは別作品で数年前に共演していてよく知っているので、久しぶりに一緒になって頼もしくなったなという印象でした。曜ちゃんとは今回が初共演ですが、すごく努力家だと感じました。2人とも僕より年下なので、本当の弟のように見えています(笑)。
「兄弟感」というのは何だろうというのを3人で議論しています。僕も男3人兄弟の末っ子なので分かるんですけど、それはシンプルなことで、気を遣わない仲というか。普段は見せない一面が出たりとか、ちょっと柔らかくなったりとか、他の刀剣男士に対してこうは言わないけど、兄弟だったらこう言うとか。そういう点でも台本を解剖しながら議論ができているので、3人そろってお芝居をするシーンは今から楽しみです。
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