【2.5次元】舞台「鬼滅の刃」小林亮太&本田礼生インタビュー 「全員が気を引き締めて挑まなきゃいけない」

2019年12月12日 / 12:00

 2020年1月18日から舞台「鬼滅の刃」が上演される。原作は『週刊少年ジャンプ』に連載中の人気漫画。人と鬼との切ない物語に鬼気迫る剣劇と時折コミカルに描かれるキャラクターたちが人気を呼び、2019年4月から放送を開始したTVアニメも絶大な人気を博し、劇場版アニメーションの製作も発表されるなど、注目を集めている作品だ。主人公・竈門炭治郎役の小林亮太と、冨岡義勇役の本田礼生に、作品や役への思い、意気込みなどを聞いた。

竈門炭治郎役の小林亮太(左)と冨岡義勇役の本田礼生

-出演が決まったときはどんな気持ちでしたか。

小林 アニメが始まったときにお話を頂いたので、さらに人気が出ていて、多くの人に愛されている作品だと感じていました。だからこそ、発表時には今までにないぐらい緊張しました。漫画やTVアニメの素晴らしさとはまた違う、舞台の良さもお届けできたらとワクワクしています。

本田 純粋にうれしかったです。冨岡義勇は今までに演じたことのない新鮮な役柄なので楽しみです。発表されたときの役者仲間からの反響が今までにないぐらい大きくて、「しかも、義勇!?」みたいな感じでした。「“しかも”って何だよ!」とは思いましたけど(笑)。そこであらためて責任の重さを感じましたし、原作を120パーセントリスペクトしつつ、舞台にしか出せない、生でしか見られない良さというものを出したいと思います。

-原作はTVアニメ化の反響もあり、大変人気が出ていますが、そのような「人気作」に対して、どのような思いがありますか。

小林 今作に関わっている方々は原作に対する愛が強いと思いますし、だからこそ、大事に演じていきたいです。ただ、その中で、舞台で生きた人間が演じることで伝わるものを、お客さまにも感じてもらえたらと思っています。

本田 作品の発表のときが一番怖いです。原作があってもなくても、演者には責任がすごくあると思っていますが、この作品でも「義勇って、ここがいいよね」という思いを、ファンの方たちと共有しながら演じたいです。

-原作のどのようなところに魅力を感じましたか。

小林 鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻そうとする、ひたむきな炭治郎の姿には、つまずいた人に一歩先に行こうという、その一歩を教えてくれるものがあると感じています。それに鬼殺隊だけでなく、鬼たちが抱えているものも人間らしくて、だからこそ読んでいる人も、それぞれで感情移入するキャラクターが違うと思いますし、そこも魅力だと感じています。

本田 僕は、とにかく炭治郎が大好きで、応援したくなるんです。だから、義勇を演じる側として、炭治郎に関われるのは幸せです。それに『鬼滅の刃』は、コメディー要素もあって、コミカルでかわいいところもあると思うので、その雰囲気を舞台でも出せていけたらと思います。

-役の魅力と、その役をどのように演じたいですか。

小林 この作品は全てのキャラクターの根底に愛があると思っています。炭治郎も関わる人全てに愛を持って接していて、そんなところが彼の愛されるゆえんで魅力だと思います。そんな炭治郎の信念と、物語の初めの、13歳から少年が成長していく姿を演じていきたいです。

本田 義勇の魅力は、第一にかっこいいところで、その上で突っ込みたくなるぐらい天然なところだと思います。義勇は、物語の冒頭で、炭治郎が感化されて物語が大きく動いていく道しるべとなる人物なので、役者としても「物語がここから始まる」という流れを変える芝居ができたらと思います。

小林 その出会いのシーンで、炭治郎が義勇に土下座するまでの心情が、1回目に読んだときは自分の中で通わなかったんですけど、何度も読み返すうちに、炭治郎の愛が理解できて泣けてきたんです。僕が中学生ぐらいのときに、お仕事で帰りが遅くなって、実家のすぐ前で警察の方に話し掛けられたことがあったんですけど、お仕事で遅くなっただけなのに、気付いたら泣きながら土下座していました(笑)。もしかしたらちょっとだけ近いものがあるかもしれません。(笑)。

 

本田 炭治郎が土下座する場面で、小林くんが土下座した話を思い出してしまいそうです(笑)。

小林 ごめんなさい、炭治郎としてちゃんと演じますので(笑)。

 
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