【インタビュー】映画『みをつくし料理帖』松本穂香「澪はすごいな、と思いながら演じていました」

2020年10月15日 / 11:14

-では、共演者の印象は?

 特に、石坂浩二さんと若村麻由美さんとは一緒にいる時間が長かったので、若村さんからは所作や歩き方といった基本的なことを教えていただきました。石坂さんは、昔の角川監督との思い出をお話ししてくださいました。角川映画の歴史の中に、私もこういう形で参加させていただいているのは、すごいことだと思いました。奈緒さんはとても穏やかですてきな方だと思います。空気感が合うのか、すんなりと仲良くなれました。窪塚洋介さんは、会うたび「原作を読んだけど、澪のまんまだね」とおっしゃってくださるので、心強かったですし、自信になりました。

-最後に観客へのメッセージと、映画の見どころをお願いします。

 今も「女性が強くなった」と言われますが、そう言われている時点で、まだまだ男女の差があるのかなと思います。そう考えると、江戸時代に、澪のように、女性一人で、料理人で、というのはすごいことだと思います。そうした女性の強さが描かれている作品なので、そこに注目していただければと思います。女性の方がより共感できる部分があると思います。

(取材・文/田中雄二)

(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。  功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  ―確かにその通りですね(笑)。  ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

Willfriends

page top