エンターテインメント・ウェブマガジン
中田 エネルギーがぶつかり合うようなシーンだったので、そのエネルギーを蓄えるため、撮影前に校庭を走ったりしていました。
松本 直前に2人で「うわーっ!」と(笑)。息切れさせて、頭をまひさせて、来たらカメラが回ってる、みたいな感じで、すごく激しかったです。
ふくだ ライブ感あったね。でも、そこまでやってくれたのは、すごくうれしかった。
中田 最初にあれを乗り越えたから、より琴子とえんの関係性に近づくことができたような気がします。
松本 11月の寒い時期に3~4時間ぐらい泥だらけで大変だったけど、2人で乗り越えた感はあったよね。
中田 もっと前から「この日にやります」と言われていたら、いろんなことを考えてしまい、あのシーンは生まれなかったと思うんです。「明日やるよ」でパッとやったから、余計なことを考えずに済んで、ああいういいシーンになったんだろうな…と。
ふくだ おかげですごくいいシーンになったので、「これは絶対にいい映画になる」という確信が持てました。よかったです。
松本 最初はそれほど強い印象はなかったんですけど、映画を見終わったら、すごく深いものに思えてきました。シンプルだからこそ刺さる。見終わった後、題名を考えただけで泣けてくるような映画が私も好きなので。後々響いてくるすごくすてきなタイトルだと思います。
中田 見終わった後に「何かが変わるんじゃないかな?」、「変わりたいな」と思わせてくれる映画だと思うんです。琴子とえんの世界もまた新しく始まった、みたいな感じがしますし。とてもいいタイトルですよね。しかも、琴子がそのタイトルにつながるせりふを言うので、すごくうれしいです。
ふくだ えんや琴子を含め、登場する高校生6人にとって、誰かが誰かの始まりになっている、と言ってくれた方がいました。本当にその通りです。自分の中の新しい感情や新しい出来事が始まる瞬間って、誰かと出会うことでしか生まれないと思うんです。個人的に、映画が終わった後も登場人物たちの人生は続いていくんだ、映画が終わってからが本当の意味での始まりなんだ、と思えることがすごく好き。だから、えんと琴子は、今もどこかで一緒に遊んでいると思いたいです。
(取材・文・写真/井上健一)
映画2025年11月14日
-撮影で特に印象に残った場面を教えて下さい。 近所の少年たちにいじめられた幸太が大雨の中、おじさんの家の前で黙って座り込んでいるシーンが、すごく印象に残っています。カメラに綺麗に映るように、大量の雨を降らせていたので、その水圧がものすごく … 続きを読む
2025年11月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈 銭湯の湯け … 続きを読む
映画2025年11月13日
-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。 私は … 続きを読む
映画2025年11月11日
-ジュゼッペ役の佐野晶哉さんの印象はいかがでしたか。 ご一緒するのは今回が初めてでした。先に佐野さんの声が吹き込まれている状態でアフレコをさせていただきましたが、1日だけ一緒にお芝居ができた日がありました。その時に、第一声から本当に迷いな … 続きを読む
ドラマ2025年11月10日
草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む