【インタビュー】舞台「正しいロックバンドの作り方 夏」栗原類&吉田健悟 藤井流星&神山智洋とは「自然と会話が生まれて、自然と会話が消える」関係性

2020年8月6日 / 07:00

-藤井さん、神山さんを含め、“悲しみの向こう側”のメンバーを演じた4人の普段の関係性はどんな感じですか。

栗原 ドラマの放送時にPR動画を公式サイトで公開していたのですが、そのときの関係性そのままです(笑)。

吉田 自然と会話が生まれて、自然と会話が消える(笑)。でも、会話が消えても、みんな、そのまま放っておくので、無理して会話をするようなこともないですし。

栗原 お互いにそれほど気を使ってもいないんです。お互いに干渉もしない。それぞれがやりたいことをやっている、という感じです。

吉田 そうそう。変に仲良くしようというのもなかったから、すごく自然体でいられました。

栗原 多分、これは男同士ならではの関係だと思います。これが女性同士だったら、少し違うのかもしれません。

-改めて、公演に向けての意気込みを。

栗原 ドラマを見ていなくても舞台を十分に楽しんでもらえる作品になると思います。もちろん、あらかじめドラマを見ていれば小ネタや4人についての情報が分かるので、見てから来てもらえればより楽しめると思います。この作品は、ダメダメな部分を持った4人の男たちが人間として成長する物語です。その中には笑いもあれば胸が痛くなってしまうストーリーもあると思います。(ドラマで)「人間は挫折すればするほど強くなる」というシズマの言葉がありましたが、見に来てくださったお客さまが何かしらを感じ取ってもらえたらうれしいです。

吉田 テレビドラマと舞台の一番の違いは、映像か生かということだと思います。生だからこそ、僕たちが作るこの作品の世界を肌で感じ取ってもらえると思います。体温やピリピリした感覚、言葉では言い表せない感覚といった特別な体験ができるのが演劇だと思うので、ぜひそれを味わいに来ていただきたいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

オギノ役の栗原類(左)とコバ役の吉田健悟(ヘアメイク:坂部めぐみ(メーキャップルーム))

 「正しいロックバンドの作り方 夏」は、8月9日~30日、東京グローブ座で上演。10月28日には同ドラマのDVD BOX & Blue‐ray BOXが発売予定。
公式サイト https://www.tadashiirock-stage.com

 

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