エンターテインメント・ウェブマガジン
日本テレビ深夜ドラマ「シンドラ」の第12弾として放送された、ドラマ「正しいロックバンドの作り方」が舞台化され、「正しいロックバンドの作り方 夏」として8月9日から上演される。本作は、主演の藤井流星と神山智洋(共にジャニーズWEST)、そして栗原類と吉田健悟が演じる、ダメダメだけど愛すべき4人の男たちが、ロックバンド“悲しみの向こう側”を結成し、成長していく物語。舞台では、ドラマのその後が描かれる。天才かもしれない不思議くん・オギノ役の栗原と、とにかく明るいムードメーカー・コバ役の吉田に舞台への意気込みを聞いた。
栗原 いや、それはなかったです。
吉田 舞台があることは知っていましたが、どういうストーリーになるかも分からなかったので、まずはドラマに集中していました。でも、いざ、ふたを開けてみたら、舞台はドラマの2カ月後という設定なので、意外にも最近の話だったんだなとは思いましたが(笑)。
栗原 実際に、ドラマの放送を終えてから舞台が開幕するまでの期間がそれぐらいなんですよね。
栗原 僕は初めての経験なので、不思議な感覚ですし、新鮮です。
吉田 僕も初めてなのですが、ドラマで作ったものをそのまま舞台に持っていこうとは思っていません。ドラマはワンシチュエーションコメディーなので、いい意味で狭さを感じていたのですが、それがグローブ座という大きな劇場でやることでどうサイズ感が変わるのかという楽しみがあります。そのサイズ感によって、僕たちが演じるキャラクターたちの関係性ややりとりも変わってきますし、ドラマの雰囲気のまま舞台をやっても面白くないんじゃないかなと思っています。
栗原 先日、作・演出の西田(征史)さんが本読みの際に「ドラマと同じ感覚でやるとだらだらしてしまう」とおっしゃっていたのですが、それは僕たちも感じました。もちろん、ドラマと同じ感覚で演じることはできますが、舞台では回転速度を速める必要があるんだと実感しました。
吉田 今回演じているのは、等身大の若者なので、それを舞台で演じると役のサイズが小さくなってしまうと思うんです。劇場に来てくださるお客さまには、特別な体験をしてもらいたいと思っているので、ただの等身大の若者を見せるだけでは面白くないなと思っています。
吉田 そうですね。僕は一から作るつもりでいます。ドラマをやっていたからとか、既存の作品だという意識はないです。
栗原 僕も吉田さんと同じ考えです。ドラマを演じたからといってキャラクターが完成したわけではないんです。あくまでもドラマはドラマでの出来事なので。舞台は、舞台での出来事が起こって、それぞれが葛藤していくので、僕も改めて役に対して向き合おうと思っています。ただ、とても難しい作業だとは感じています。一度作り上げたキャラクターを、最初から丸々リフレッシュするのではなくて、自分の中で作り上げたオギノというキャラクターを守りつつ、新しいものを発見しなくてはいけないので、難易度は高いと思います。
吉田 僕は、ドラマとはちょっと違っても、カンパニーとして全体がよくなればそれでいいと思っていますが、同時にそれをするのはすごく勇気がいることだとも感じます。「やっぱりドラマの方がよかったね」ってお客さまに言われるのは怖い。でも、それは必要なことだと思うし、このチームだったらきっとうまく助け合っていけると思います。
栗原 今回は、ドラマには出ていない新しいキャストさんも入ってくるので、その方たちとの絡みがどうなるのかも楽しみです。舞台では、稽古期間を含めて長い期間を一緒に過ごすこともあって、関係性をしっかりと作り上げて、どんなボールを投げ合うのかを意識していきたいと思います。
映画2025年9月12日
ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月12日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む
ドラマ2025年9月12日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月11日
中山優馬が主演する舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~が10月10日に再始動する。本作は、天藤真の小説「大誘拐」を原作とした舞台で、2024年に舞台化。82歳の小柄な老婆が国家権力とマスコミを手玉に取り、百億円を略取した大事件を描く。今 … 続きを読む
映画2025年9月9日
ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を、石川慶監督が映画化したヒューマンミステリー『遠い山なみの光』が9月5日から全国公開された。1950年代の長崎に暮らす主人公の悦子をはじめ、悦子 … 続きを読む