エンターテインメント・ウェブマガジン
蓮司さんは、時代を読み取ったりする賢さや、今の社会に対する言葉もちゃんと持ってらっしゃいます。だからこそ、それを裏返しにしても、ちゃんとあの人の実人生が出てくるんです。蓮司さんは今年79歳ですが、まだまだお元気なんですから、主役として映画を担ってもらいたいという思いがありました。もう、共演していない人がいないぐらい、ありとあらゆる映画やドラマに出演されていて、蓮司さんが出ているからこそ生まれたシーンもたくさんあって。もう本当に“宝物”のような存在ですよ。今回は、僕にとっての宝物の人たちに集まってもらったので、それが結果的に観客の皆さんにとっても宝物のような映画になればいいかなあと思います。
この映画は、若い観客はもちろん、若い俳優さんにも見てもらいたいです。それで、年長者たちの遊び方や、映画を豊かにするための遊びはこういうこと、というのを知ってもらいたい。今は芝居がうまい若い俳優さんはたくさんいますし、役作りも真面目にストイックにしている。でも、その向こう側に、もう一つ見なければいけない風景があって、そこに到達した人たちの芝居を見てほしいと思います。
今回も、妻夫木聡くんをはじめとする若手たちには、自分が主演でなくても、蓮司さんと芝居を交わすことへの期待値が相当あったと思います。たとえワンシーンでも、蓮司さんと一緒に過ごすことで生まれてくるものがあるという。そういう思いを持ってきたので、ゲストでも友情出演でもなくなってくる。普段以上に気張らないと蓮司さんに太刀打ちができないからです。でも、スターが入れ代わり立ち代わり現れるから、実は蓮司さんも僕も緊張して大変でした。
(取材・文・写真/田中雄二)
映画2026年8月27日
-中野監督は、早瀬さんのクランクアップ時の様子について「崩れ落ちるように」と語っていますが、当時の心境はいかがでしたか。 撮影中は朝子と一心同体で生きた感覚があったので、クランクアップしたときは「うれしい」でも「寂しい」でもなく、何とも言 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年8月27日
スペインの詩人・劇作家ロルカの傑作「イェルマ」を起点に、作:オノマリコ×演出:稲葉賀恵によって、1930年代のスペインから現代の東京へと舞台を移し、生きる価値を見出そうとする女と男たちの物語を描く舞台「Yerma イェルマ」が9月21日か … 続きを読む
映画2026年8月26日
-しんすけさんを含め、スペシャルニーズの方々やそのご家族にお会いしたことで、作品に取り組むお気持ちに変化はありましたか。 最初にお会いしたとき、ご家族から「俳優として接してください」とお話がありました。「やりたいことは遠慮しないでください … 続きを読む
2026年8月25日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む
映画2026年8月25日
近藤 風子が映画を撮ることに興味があるのは、自分ともすごく似ているところだったので、近藤華のオタク的な部分を出して演じた部分はありました。風子は年齢的に子どもでも大人でもない時期なので、自分は大人だと思って背伸びをしているところから、だんだ … 続きを読む