「長谷川さんと本木さんを中心に、いい雰囲気が出来上がっています」藤並英樹(第四回演出)「ようやくこのドラマの最初のパートを描き切ったところ」落合将(制作統括)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年2月10日 / 18:10

-そうすると、今後はこのぐらいの感じで進んでいくのでしょうか。

落合 そうですね。ただ、そういう渋めの色合いのセットの中に、従来のように地味な衣装を着た人物がいると区別がつきにくいんです。でも、そこに緑の光秀やウサギ柄の東庵が入ってくると、とても分かりやすい。どちらかというと、僕の狙いはそこにあります。これからセットでのドラマが長く続く中で、人物の識別のしやすさは、見やすさにつながってきます。そういう部分の本領が発揮されたのが、第四回ということになります。

-現在の撮影現場の様子はいかがでしょうか。

落合 皆さん、楽しそうにやっていますね。ただ、ロケでは動き回ることも多いので、けがだけはしないように気を付けています。

藤並 長谷川さんと本木さんを中心に、いい芝居をしようという雰囲気が出来上がっています。特に今は、道三としての本木さんの求心力が大きいですね。明智荘で光秀が家臣と共に歩くような場面では、長谷川さんも自ら引っ張っていってくれています。

落合 伊藤英明(斎藤義龍役)さんがとにかく明るくて人懐っこいので、ムード―メーカーになってくれています。食べ物の話をよくしていますね(笑)。おかげでわれわれもホッとしています。

(取材・文/井上健一)

明智光秀役の長谷川博己

 

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