エンターテインメント・ウェブマガジン
社会の縮図を描こうとすると、どうしても「いろんな人がいる」という絵が必要になるんです。今回も暴動の場面がありますが、人がスカスカだとリアリティーがないので、なるべく大勢で「暴動が起きている」という絵を作りたい。大沢さんや賀来くんがいくらいい芝居をしても、後ろの人にリアリティーがないと、お客さんの気持ちが映画から離れてしまいますから。そういう意味で、モブシーンは主演俳優と同じぐらい大事だと思っています。
興味のあり方も変わって、描けるものの領域が広がってきました。今までは、自分と同じような立場の人物しか描けなかったものが、それ以外の他者のことも考えられるようになりました。今回で言えば、桐生の娘の心(田牧そら)です。母親を亡くした女の子が、父親に対してどう思っているのかを今まであまり考えたことはありませんでした。でも、こういう物語をやることで、彼女の気持ちを考える機会になる。いろんな人の立場で考えられるようになり、視野もドラマ的な幅も、今までより広がったと思います。
できればずっと近未来をテーマにした作品を作っていきたいです(笑)。今回はAIですが、他にもロボットや宇宙、それこそミクロの世界まで、題材はいろいろありますから。21世紀に入って、この先の未来にはいろいろな変化が起きてくると思うんです。だから、そこで描けるものはたくさんあるんじゃないかと。せっかくチャンスを頂いたので、これからもそういう映画を作っていきたいです。
(取材・文・写真/井上健一)
ドラマ2024年11月24日
-朝廷の実権を握った道長は、剛腕な政治家だった亡き父・兼家(段田安則)に近づいているように見えたこともあります。以前、兼家との類似性について「やっていることは同じでも、出発点となる気持ちが違う」とお話しされていましたが、出家で一区切りついた … 続きを読む
ドラマ2024年11月23日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月17日に放送された第四十四回「望月の夜」では、3人の娘を天皇の后にした藤原道長(柄本佑)が、有名な「このよをば わがよとぞおもふ もちづきの かけたることも なしと思へば」という「望月の歌 … 続きを読む
映画2024年11月22日
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開) 真面目な税務署員の熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金をだまし取られてしまう。 熊沢は、親友で刑事の八木(皆川猿時)の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む