エンターテインメント・ウェブマガジン
社会の縮図を描こうとすると、どうしても「いろんな人がいる」という絵が必要になるんです。今回も暴動の場面がありますが、人がスカスカだとリアリティーがないので、なるべく大勢で「暴動が起きている」という絵を作りたい。大沢さんや賀来くんがいくらいい芝居をしても、後ろの人にリアリティーがないと、お客さんの気持ちが映画から離れてしまいますから。そういう意味で、モブシーンは主演俳優と同じぐらい大事だと思っています。
興味のあり方も変わって、描けるものの領域が広がってきました。今までは、自分と同じような立場の人物しか描けなかったものが、それ以外の他者のことも考えられるようになりました。今回で言えば、桐生の娘の心(田牧そら)です。母親を亡くした女の子が、父親に対してどう思っているのかを今まであまり考えたことはありませんでした。でも、こういう物語をやることで、彼女の気持ちを考える機会になる。いろんな人の立場で考えられるようになり、視野もドラマ的な幅も、今までより広がったと思います。
できればずっと近未来をテーマにした作品を作っていきたいです(笑)。今回はAIですが、他にもロボットや宇宙、それこそミクロの世界まで、題材はいろいろありますから。21世紀に入って、この先の未来にはいろいろな変化が起きてくると思うんです。だから、そこで描けるものはたくさんあるんじゃないかと。せっかくチャンスを頂いたので、これからもそういう映画を作っていきたいです。
(取材・文・写真/井上健一)
映画2025年10月17日
-豪華キャストが生き生きとコメディーを演じているのが「オリバー」の人気の理由ですが、そういうアイデアは、現場で出演者の皆さんから出てくる部分も多いのでしょうか。 オダギリ みんなで楽しもう、という雰囲気はあるとは思うんですが、コメディーって … 続きを読む
映画2025年10月17日
『ストロベリームーン 余命半年の恋』(10月17日公開) 病弱な体のため、学校にも通えず毎日独りで家の中で過ごしてきた桜井萌(當真あみ)。彼女のひそかな夢は、自分の誕生日に好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという、6月の満月 「ストロベ … 続きを読む
映画2025年10月16日
-そうやって出来上がったふわふわとした初五郎の存在が、対照的に絵の道を極めようとする北斎親子の生きざまを際立たせている印象です。北斎親子についてはどのような印象を持たれましたか。 2人とも自分の意志を曲げないので、ことあるごとにぶつかり、 … 続きを読む
映画2025年10月15日
-団塚監督の印象は? 遠藤 出来上がった映像を見て、びっくりしました。予想だにしないアングルがあったり、編集にも想像がつかないような斬新さがあって面白かった。監督は、撮影中に何か言う時も、この若さでと思うぐらいとても適切でした。言うことが全 … 続きを読む
ドラマ2025年10月14日
-日々の撮影を乗り切るリラックス方法、元気と健康の秘訣(ひけつ)は? 食事、睡眠、運動にはもちろん気を遣っています。ただ大事なのは、心の持ちようだと思います。「5時間しか寝ることができなかったじゃなくて、5時間も寝ることができた」とかね。 … 続きを読む