【インタビュー】映画『AI崩壊』賀来賢人「大沢たかおさんは、ゼロから何かを生み出せる人」岩田剛典「このプロジェクトに対する入江監督の思いがすごかった」

2020年1月29日 / 17:55

 1月31日(金)に全国公開となる『AI崩壊』は、2030年の日本を舞台に、社会に不可欠な存在となった人工知能=医療AI「のぞみ」の暴走が引き起こす危機を描いたサスペンス超大作だ。本作では、「のぞみ」の暴走を引き起こしたテロリストとして追われる主人公・桐生浩介(大沢たかお)をめぐって、さまざまな人々の思惑が交差する。逃亡犯となった桐生をひそかにサポートするのが、桐生の義弟で「のぞみ」を管理するHOPE社の社長・西村悟。そして、彼を追いつめるのが、警察庁サイバー犯罪対策課の天才捜査官・桜庭誠だ。西村役の賀来賢人と桜庭を演じる岩田剛典が、撮影の舞台裏を語ってくれた。

岩田剛典(左)と賀来賢人

-お2人とも、AIの専門家であると同時に、ストーリー上で重要な役を演じられています。演じる上で心掛けたこと、役作りなどについてお聞かせください。

賀来 西村は、AI「のぞみ」を管理するHOPE社の社長です。劇中では、自分の会社が原因で世の中がパニックになり、普段はりんとしている西村自身も、どんどん感情があらわになって、人間らしさが見えてくる。そういう意味で、いろんな面を見せられるので、一人の人間が変わっていく様子をどんなふうに演じるかということを一番意識しました。

岩田 桜庭は、最年少で警察庁の理事官に就任した天才です。人並外れてIQの高い人間で、桐生のことは、ようやく自分と同じ目線で話せる人間が現れたと思って認めている。そういう設定にリアリティーを持たせるため、衣装や髪形など、まず見た目から作っていきました。眼鏡一つ取っても、何種類もある中から「サイバー犯罪対策課のメンバー」ということを考慮して、近未来感のあるデザインのものを選んでみたり…。キャラクター的にもちょっと人間離れしたところがあったので、役作りでは「人間くささ」をいかに消していくかを心掛けました。

-劇中では、お2人は逃亡した桐生をめぐって対立する関係ですが、共演した感想は?

岩田 賀来くんは、メチャクチャ長いせりふをスラスラ言っていて、それが素晴らしかったです。専門用語も多い難しいせりふを、あんなに早いスピードで言うのは、ものすごく大変ですから。僕だったら言えないな…と思いながら見ていました(笑)。

賀来 全てが非日常で、今までやったことがないようなシチュエーションだったので、芝居でリアリティーを出すのは、すごく難しかったです。それは桜庭も同じだと思います。でもその分、やりがいはあったと思います。

岩田 やりがいはありました。ただ、一緒のシーンはあまり多くなかったんです。本当にあっという間だったので、楽しかった分、それがちょっと残念でした。

賀来 もうちょっと一緒にやりたかったなというのが本音です。

-本作は『22年目の告白-私が殺人犯です-』(17)などのヒット作を送り出してきた入江悠監督のオリジナル脚本に基づく作品ということで、その意気込みが画面からも伝わってきます。現場で入江監督の意気込みを感じたことは?

賀来 いろいろありましたが、一番印象に残っているのは、エキストラさんの動きをものすごく細かくチェックしていたことです。「そこまでこだわるのか!」と驚くほどで。そんな監督に、僕は今まであまり会ったことがありません。でも、リアリティーを出す上では、ものすごく大事なこと。そういう意味では妥協がないことが分かったので、「信頼できる」と思いました。

岩田 賀来くんが言ったように、現場の演出は確かにすごくストイックな追求の仕方でした。しかもそれだけでなく、このプロジェクトに対する思いがとにかくすごかった。「日本の映画界に一石を投じる」と言わんばかりの気合でしたから。現場でも、そんな話をしながら、僕の役について「ありがちなキャラクターにはしたくない」と熱弁してくださって。だから、僕もできるだけそこに近づけるように、毎日必死に考えていました。

 
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