【インタビュー】映画『AI崩壊』賀来賢人「大沢たかおさんは、ゼロから何かを生み出せる人」岩田剛典「このプロジェクトに対する入江監督の思いがすごかった」

2020年1月29日 / 17:55

-主演の大沢たかおさんの印象は?

賀来 とにかくパワーがすごい。全てをきちんと理解した上で現場に立ち、どう行動すればいいのか、そして、さらに良くするにはどうしたらいいのかということを常に考えている。だから、自然にみんなが付いていく。きっと「ゼロから何かを生み出せる人」というのは、こういう方のことなんだろなと思いました。

岩田 みんなが付いていくような求心力のある方で、入江監督を筆頭に、ものすごく気合の入ったチームの座長を務められるのはこの方しかいないような方でした。常に明るく現場をエネルギッシュに引っ張ってくださって。それがすごく印象に残っています。先日、お話する機会があったのですが「関わった全員が『やってよかった』と思える映画ができたと思っている」とおっしゃっていたんです。目先のことだけ、自分のことだけではなく、関わった人、全員のことまで考えている。そのことに驚きました。同時に、すごくカッコいいし、すてきだなと思いました。

-この映画の見どころの一つとして、AIが普及した2030年の社会がリアルに描かれていることが挙げられます。この映画を通して感じたAIや10年後の未来に対する印象は?

賀来 10年後なんて、全く想像がつきません。東京オリンピックを境に、大きく変わると言われていますし…。ちょっと話はズレますが、こないだ僕、UFOを見たんです。そうしたら次の日、別の場所でも「UFOが出た」とニュースになっていて。ニュースサイトのトップに「UFO」というワードが出ることなんて、あまりなかったのに…と考えてみたら、確実に変なことが起きているような気がして(笑)。インターネットがさらに進化したら、今まで隠されていたそういうものが、どんどん暴かれていく気がするんです。そういう意味で、10年後がどうなるのか、分からないなと思いますが、楽しく生きていたいです(笑)。

岩田 AIが暴走したら、怖いな…と。人間と違って、AIはそれを止める方法を知らない人には、止めることができないわけですから。そこに自分の個人情報やライフラインなどを全部預けるというのは、かなり勇気がいります。だけど、今は現実にそうなってきている。このまま人間の知恵よりも、AIの方が進化してしまったら、どうなってしまうのかと思い、人間が支配されている『マトリックス』(99)の世界を思い出しました。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)2019 映画「AI崩壊」製作委員会

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