「『タクシー運転手が五輪の組織委員会に入る』と聞き、思わず『どうやって?』と聞き返しました」角田晃広(森西栄一)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年11月10日 / 20:50

-撮影現場の雰囲気はいかがですか。

 皆さんのテンションがものすごいです。皆川(猿時/松澤一鶴役)さんなどは「よく出せるな…」と思うぐらいの声量なので、僕も負けないように頑張っています。ただ、阿部さんのテンションの高さに引っ張られて時々、森西を忘れて、東京03の角田としてリアクションしてしまうこともありますが(笑)。でも、そんなふうにやり合うのは楽しいですね。

-物語の中で、オリンピックに向かっていく当時の空気を体感してみた感想は?

 第1回に出演したとき、建設中の高速道路を指して「空中道路」というせりふがあったんです。オリンピックに向けて、全てが今までとは違う状態に変わる時期だったということは、そのときから感じていました。改めて組織委員会に加わってみると、これは中途半端な熱量ではできないことだな…と。関わってきたいろいろな方々の情熱が、全て同じ方向を向いていないと、とても実現できるものではありません。そう考えたら、来年の東京オリンピックも大変でしょうけど、当時はそれ以上だったんだろうな…と。

-大河ドラマを経験して、今後の俳優業に対する意欲は?

 お笑いが本業なので、そんな大それたものはありませんが、朝ドラの「半分、青い。」(18)にワンシーン出演したときは「朝ドラ出演者」とアピールできたので、今回はさらに「大河ドラマ出演経験あり」が加わりました。これから大々的に押していこうと思います(笑)。

(取材・文/井上健一)

森西栄一役の角田晃広

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

風間俊介「横浜流星くんと談笑する機会が増えてきたことが嬉しい」蔦重と和解した鶴屋喜右衛門役への思い【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年6月29日

-それが変わってきたということでしょうか。  物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む

栗田貫一「今回はルパンたちが謎の世界に迷い込んで謎の敵と戦って、しかも前に倒した連中もよみがえってくるみたいな感じです」『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。  やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む

光石研、大倉孝二「ちょっと重いけれどちゃんとエンターテインメントになっていると思います」『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む

【週末映画コラム】『トップガン マーヴェリック』と兄弟のような『F1(R)/エフワン』/過酷な救急医療現場にリアルに迫った『アスファルト・シティ』

映画2025年6月27日

『アスファルト・シティ』(6月27日公開)  犯罪と暴力が横行するニューヨークのハーレム。クロス(タイ・シェリダン)は医学部への入学を目指し勉学に励む一方で救急救命隊員として働き始める。  ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とバディを組 … 続きを読む

桐山照史「ジュリエットは時生でなければできない」 柄本時生、「見ていいよ」の言葉で「女子になれた」 「泣くロミオと怒るジュリエット2025」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年6月25日

-5年前の初演が初共演でしたが、お互いの印象は? 桐山 同じ事務所の人たちでも同級生が少ないんですよ。なので、ようやく同い年の役者さんとご一緒できるとすごくうれしかった記憶があります。初演が終わってからはそれほど頻繁に連絡を取っていたわけで … 続きを読む

Willfriends

page top