「『タクシー運転手が五輪の組織委員会に入る』と聞き、思わず『どうやって?』と聞き返しました」角田晃広(森西栄一)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年11月10日 / 20:50

-撮影現場の雰囲気はいかがですか。

 皆さんのテンションがものすごいです。皆川(猿時/松澤一鶴役)さんなどは「よく出せるな…」と思うぐらいの声量なので、僕も負けないように頑張っています。ただ、阿部さんのテンションの高さに引っ張られて時々、森西を忘れて、東京03の角田としてリアクションしてしまうこともありますが(笑)。でも、そんなふうにやり合うのは楽しいですね。

-物語の中で、オリンピックに向かっていく当時の空気を体感してみた感想は?

 第1回に出演したとき、建設中の高速道路を指して「空中道路」というせりふがあったんです。オリンピックに向けて、全てが今までとは違う状態に変わる時期だったということは、そのときから感じていました。改めて組織委員会に加わってみると、これは中途半端な熱量ではできないことだな…と。関わってきたいろいろな方々の情熱が、全て同じ方向を向いていないと、とても実現できるものではありません。そう考えたら、来年の東京オリンピックも大変でしょうけど、当時はそれ以上だったんだろうな…と。

-大河ドラマを経験して、今後の俳優業に対する意欲は?

 お笑いが本業なので、そんな大それたものはありませんが、朝ドラの「半分、青い。」(18)にワンシーン出演したときは「朝ドラ出演者」とアピールできたので、今回はさらに「大河ドラマ出演経験あり」が加わりました。これから大々的に押していこうと思います(笑)。

(取材・文/井上健一)

森西栄一役の角田晃広

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  ―確かにその通りですね(笑)。  ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『栄光のバックホーム』(11月28日公開)  2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

Willfriends

page top