【インタビュー】ドラマ「八つ墓村」吉岡秀隆「八つ墓村、キター!」金田一耕助役の再オファーに興奮、村上虹郎「ショーケン!」名優と同役に感激

2019年10月11日 / 17:00

 昨年7月に放送されたドラマ「悪魔が来りて笛を吹く」に続く「八つ墓村」(BSプレミアム10月12日午後9時~10時59分放送)で金田一耕助役を続投する吉岡秀隆。前回のインタビューでは同役を演じられることに感慨をにじませていたが、今回の心境は? 事件に巻き込まれる青年・井川辰弥役で横溝正史作品に初参戦する村上虹郎と共に話を聞いた。昭和24年に発表され、横溝作品としては最多9回の映像化を誇る本作は、血塗られた伝説と、たたりにまつわる恐怖の連続殺人が起こる八つ墓村で、金田一が事件の謎を追うさまを描く。

金田一耕助役の吉岡秀隆

-再びオファーを受けたときの率直なお気持ちは?

吉岡 前回は「金田一、キター!」、今回は「八つ墓村、キター!」で、前作と同じスタッフたちと謎の中に入っていけると考えるとうれしかったです。ただ、前作のラストで岡山県警の磯川警部から「八つ墓村で事件です!」と電話がかかってくるシーンがあったので、「八つ墓村に行かなくちゃいけないのかなぁ。嫌だなぁ」とは思っていました(笑)。

-今回はどのような役作りで臨まれましたか。

吉岡 前作は、事件を解決したら終わりではなく、運命にあらがえない人の悲しみを背負ったり、結局誰も救えずに苦悩したりする金田一にした方が僕っぽいし、視聴者も新しい視点で見られて面白いのかなぁと監督と話し合って作りました。今作もそれを踏襲しつつ、前作の難事件の中で苦悩していた金田一を救った、『おまえの仕事は人に生きるわけを探してやることだろう』というせつ子さん(倍賞美津子)の言葉を忘れないように演じました。そして、今作のテーマである「愛」も大事にしました。令和版の「八つ墓村」は、呪いやたたりに愛が勝つという、今までとは違う解釈がある気がしました。

-令和版らしさは楽曲にも表れていますね。

村上 前作では、ジョン・レノンの「マザー」が流れてきて、日本の伝統芸的な作品にイケイケな洋楽がかかっていて、こんな作品は見たことがない!と感動しました。

吉岡 イーグルスの「デスペラード」も使用されていますが、歌詞を読むとドラマとリンクしているので鳥肌が立ちますよね。

-「八つ墓村」と言えば、大正時代に大量殺人事件を起こし、今回の事件の発端を作る田治見要蔵が強烈なインパクトを残すキャラクターですが、音尾琢真さん演じる要蔵はいかがでしたか。

吉岡 僕は映画『八つ墓村』(77)で、山崎努さんが日本刀とショットガンを持つ怖い姿を強烈に覚えていますが、それとは全く違う、悲しくて人間くさい姿は音尾さんならではで、“令和の要蔵”だなと思いました。

-“吉岡流金田一”も、これまでのボサボサ頭と小汚い和装姿から小ぎれいなビジュアルに変化しましたが、どのような反響がありましたか。

吉岡 やっぱり賛否両論ありましたが、いろんな意見が聞けたことは役者として勉強になりました。

村上 僕は金田一が頭をポリポリかくイメージが強いので、そのシーンが少なかったのは残念です(笑)…。

-村上さんは横溝作品に初めて挑まれましたが、オファーを受けたときはどう思われましたか。

村上 僕が見たことのある『八つ墓村』(77年版映画)では、辰弥役がショーケン(萩原健一)さんバージョンだったので、「ショーケン!」と思いましたし、そうそうたる先輩方が名を連ねる横溝作品に出演できて光栄だと思いました。それから、親父(村上淳)に今回の話をしたら、「吉岡さんとは絶対にやった方がいい」と強めに勧められました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】「女の一生」大竹しのぶ&高橋克実&段田安則&風間杜夫「一言一言がじんわりとお客さんの心に染みわたっていく作品に」

舞台・ミュージカル2020年10月20日

 昭和20年、終戦直後に森本薫が書き下ろし、杉村春子が初演した「女の一生」。杉村は、その生涯で、947回にわたって主人公の布引けいを演じ、観客から圧倒的な支持を得た。今回、その布引けい役に大竹しのぶが初めて挑む。段田安則が、けいが拾われる堤 … 続きを読む

【芸能コラム】「麒麟がくる」 新章「京~伏魔殿編」の波乱を予感させた第二十八回「新しき幕府」における足利義昭の姿

ドラマ2020年10月19日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。10月18日放送の第二十八回「新しき幕府」では、織田信長(染谷将太)と共に上洛を果たした足利義昭(滝藤賢一)が将軍に就任。光秀(長谷川博己)も幕臣に加わり、幕府の新体制が始動するが…という展開 … 続きを読む

【インタビュー】映画『彼女は夢で踊る』加藤雅也「低予算の地方の映画に出るときは、普段とは違うキャラクターが演じられることに意義がある」

映画2020年10月19日

 広島の老舗ストリップ劇場に閉館の時が迫っていた。社長の木下(加藤雅也)は、過去の華やかな時代や、自らの若き日(犬飼貴丈)の恋に思いをはせる。『シネマの天使』(15)で、閉館する実在の映画館を描いた時川英之監督が、今回は広島に実在するストリ … 続きを読む

【インタビュー】舞台「フリムンシスターズ」松尾スズキ「人を前にして笑わせたい、ということにこだわっているんだと改めて思いました」

舞台・ミュージカル2020年10月18日

 松尾スズキが、作・演出を務めるCOCOON PRODUCTION 2020「フリムンシスターズ」が10月24日から開幕する。本作は、故郷・沖縄での忌まわしい過去を記憶から消し去り、東京の西新宿で暮らす女と、そこで出会った絶不調のミュージカ … 続きを読む

【インタビュー】 ドラマ「マリーミ―!」久間田琳加&瀬戸利樹 ニート×国家公務員の“結婚”を演じて「結婚したくなりました!」

ドラマ2020年10月17日

 雑誌『Seventeen』の専属モデルとして人気の久間田琳加と俳優の瀬戸利樹が出演し、現在放送中のドラマ「マリーミ―!」(ABCテレビ・テレビ朝日系)。本作は、架空の法律「ニート保護法」のもと、強制的に結婚することになったニートの女性・陽 … 続きを読む

page top