【インタビュー】舞台「神の子」田中哲司&大森南朋&赤堀雅秋が「物を作ることに純粋で、それに没頭できるという環境」で作り上げる新たな作品

2019年10月11日 / 12:00

-ヒロイン役として、今回は、長澤まさみさんが出演します。

赤堀 前作で麻生(久美子)さんにお願いしたように、女優さんは出したいと3人で話していたのですが、じゃあ、誰にしようとなったときに、満場一致で長澤さんになりました。

大森 中年の男が3人集まっていると救いがないと感じて、誰かいないかって思ったときに、パッと出てきたのが長澤さんだった。それで、とりあえず、聞いてみようってことになりまして…。

赤堀 大森さんがメールで興味あるかを聞いてくれたんです。

大森 何回か「最近、元気?」とか、ちょっと先輩っぽい前振りをしてから、「赤堀くんの舞台興味ある?」って聞きました(笑)。

-ところで、赤堀さんの作品に対して信頼感を持っていらっしゃると思いますが、どんなところが魅力でしょうか。

大森 生きてきた時代背景や感じてきた絶望感みたいなものをえぐってくれている気がします。僕は、なんとなく生き続けてきましたが、赤堀くんの世界では、それをはっきりと感じられるんです。そのやばい表現が大好きです。

田中 赤堀くんにしか書けないせりふが満載だから、それをしゃべりたいっていう欲求がすごくあります。だから、台本を覚えるのもスッと入ってくる。彼の世界観が大好きです。

-赤堀さんからみて、2人の俳優としての魅力は?

赤堀 人間の生々しさをさらしてくれる役者であることですね。今、どんなに人気者になっていたとしても、それを出そうというモチベーションで役者をやり続けているところが魅力的なんだと思います。一番ダサい顔や本当に人に見られたくない表情、恥ずかしい顔って、カメラの前やお客さんの前ではなかなかできないんです。コーティングしてコミカルに演じたりして本当のダサい顔をしてくれる人はなかなかいないのですが、この2人はそれをちゃんとやろうとしてくれる。もちろん、俳優にはいろいろな芝居の仕方があって、いろいろな作品があってしかるべきなので、それが全てではないですが、僕はダサい顔を見せてくれるのが好きなんです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

コムレイドプロデュース「神の子」

 コムレイドプロデュース「神の子」は12月15日~30日に都内・本多劇場ほか、名古屋、福岡、広島、大阪、長野、静岡で上演。
公式サイト http://www.comrade.jpn.com/kaminoko/

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第19回「過去からの刺客」慶の心を動かした小一郎の言葉【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月21日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月17日に放送された第19回「過去か … 続きを読む

唐沢寿明「こんなにひどい男をやってよかったのかなという後悔はちょっとありました」『ミステリー・アリーナ』【インタビュー】

映画2026年5月21日

-解答者役の人たちはいかがでしたか。  彼らも、ある意味バチバチでした。例えば、玉山(鉄二)くんがきっちりやると、次に出てくる人に、自分はもっと面白くやってやろうというスイッチが入ります。みんな真面目な人だから、負けないようにやるんです。そ … 続きを読む

川島鈴遥、森田想「この映画は、ちょっと落ち込んだ時とかに見るといいかもしれません。きっと心が軽くなります」【インタビュー】『いろは』

映画2026年5月21日

-本作は長崎地方が舞台でしたが、最近、地方色が強い映画が多いと思います。その辺りはどう感じますか。 川島 もし自分が旅行で行くとしても、ここは見つけられないかもって思うような場所でも撮影したので、普段見られない景色や美しい景色を見られたこと … 続きを読む

佐藤アツヒロ、「自分がエンタメと関わってきたことで得たものを伝えていきたい」 迫力ある殺陣が繰り広げられる舞台「紅哭‐KURENAI‐」でキーとなる役柄に【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月20日

 光GENJIのメンバーとしてデビューし、グループ解散後は俳優として活動。近年では舞台作品の演出も手掛けるなど、幅広い活躍を見せる佐藤アツヒロ。5月27日から開幕する舞台「紅哭‐KURENAI‐」では、主人公・霧音の剣技の師である紫炎を演じ … 続きを読む

【映画コラム】角川映画50th ANNIVERSARY「角川映画祭」

映画2026年5月18日

 『麻雀放浪記』は、阿佐田哲也の原作を映画化した、イラストレーター和田誠の監督デビュー作。終戦直後、焼け跡のドヤ街でドサ健(鹿賀丈史)と出会い、賭博の世界に足を踏み入れた坊や哲(真田広之)は、オックス・クラブのママ(加賀まりこ)や出目徳(高 … 続きを読む

page top