エンターテインメント・ウェブマガジン
相性はすごく良かったです。お互いに居心地が良かったのではないでしょうか。僕も、2人に実力を発揮してほしかったので、自然体でいられる現場にすることを心掛けました。そのせいか、2人だけのクライマックスを撮影するときには、思わず僕も泣いてしまったほどで…。普通は「こう動いて」という僕の指示に合わせて「段取り」という形で俳優が動き、それを見て芝居を調整した上で、テスト、本番へと進みます。でもこのときは、段取りの段階で、まるで本当にそれが目の前で起きている出来事のように見えて、心を動かされました。パッと周りを見たら、スタッフもみんな泣いている(笑)。だから、これはテストなしで、すぐ本番に行こうと。
圧倒されました。自分がある程度決めてきたものから、変えづらい俳優の方もいますが、永野さんはこちらがリクエストすれば、「分かりました」と切り替えて柔軟に対応する。現場での集中力も高いです。本番中は本当にその時間を生きている人に見えるのに、終わるといつもの天真らんまんな永野芽郁に戻る。匠海くんもちょっと戸惑っているようでした。「今、あんな芝居していたのに…」と(笑)。僕が今までご一緒した中にはいなかったタイプ。すごい女優です。
一見、「お涙頂戴の難病もの」と思われそうですが、僕としては、「生きることについての映画」という気持ちで作りました。その象徴が、「光り輝く」という表現。原作よりも「死」のにおいを薄め、元気いっぱいな永野さんをキャスティングしたのもそのためです。徹頭徹尾、「生きる」ことを意識して作った映画です。
(取材・文・写真/井上健一)
映画2026年10月1日
-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む
映画2026年10月1日
-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。 シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月30日
-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは? それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む
映画2026年9月30日
10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む
2026年9月29日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む