「なつよ…」「来週に続けよ」 意地で入れ続けたナレーションは失敗!? 大森寿美男(脚本家)【「なつぞら」インタビュー】

2019年9月7日 / 08:30

-内村光良さん演じるなつの父親によるナレーションで繰り返される「なつよ…」「来週に続けよ」にはどのような狙いがあったでしょうか。最近は「なつよ…」と呼び掛ける言葉が少ないようですが…。

 「なつよ…」があることで、なつのお父さんが話していることを印象づけたかったので、スタッフには「意地でも入れる」と伝えていました。でも、こだわると大変だろうなとは思っていたし、実際、呼び掛けることがないときもあり、そのときは無理やりひねり出していました。放送時には入っているときと入っていないときがあり、それは演出家の判断、内容や尺によって不要となったときはカットしてくださいと言ってあります。編集された映像を見て、僕からいらないと言うこともあります。「来週に続けよ」は途中で、素晴らしい音楽と合っていない気もしたんですが、今さらやめるわけにもいかないので無理やり続けました。だんだんなじんできて、一つの世界観になったと思っています。なかなか挑戦的な試みで、違和感を覚える視聴者もいると思いますが、最後まで、これは慣れていただくしかありません!

-いよいよクライマックス。「なつぞら」の集大成ともいえるテレビ漫画「大草原の少女ソラ」が誕生しますね。

 昭和のテレビアニメのエポックメイキング的な、テレビアニメシリーズ「世界名作劇場」の走りのようなテレビ漫画を、なつと坂場が一緒に作ることをドラマの最終目標にしていました。モチーフにしたのは「大草原の小さな家」で、舞台を十勝にしたのは、なつの故郷であり、タイトルバックの製作時に十勝ロケをしたアニメパートのスタッフから「タイトルバックの世界観を生かしたい」とリクエストされたからです。本当は、最後に主人公が自分の生い立ちめいたものをテレビ漫画にするという王道的なことはやりたくなかったけど、今回は100作目だし、王道を貫いてもいいと思ったので、最終的には、完全になつの物語になっているかもしれません。

-ドラマもアニメーションもラストまで楽しみです。本日はありがとうございました。

 ありがとうございました。

(取材・文/錦怜那)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

菅⽣新樹、2026年の抱負を語る「役者として地に足が着いてきた。やっとここからだなと」

ドラマ2026年1月14日

-ルッキズムは人格形成にも影響があると思います。菅生さんが幼少期から育つ中で、周囲の人から影響を受けたことはありますか。   両親が見た目ではなく「君の1番いいところはここだよ」と内面の個性を伸ばす形で育ててくれたので、幼い頃から家族の中で … 続きを読む

西畑大吾「役をどう演じたらいいかすごく考えた」 ドラマ「マトリと狂犬」【インタビュー】

ドラマ2026年1月8日

 西畑大吾主演のドラマ「マトリと狂犬」(MBS・TBSドラマイズム枠/毎週火曜深夜)が1月20日にスタートする。本作は、「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で2020年から連載されている同名漫画のドラマ版。  麻薬取締捜査官・黒崎、刑事・葛城 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第1回「二匹の猿」豊臣秀長、秀吉、織田信長 新味を感じさせる主要人物の初登場【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年1月8日

 1月4日から放送スタートしたNHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」。大河ドラマで人気の戦国時代を舞台に、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(若い頃の名は小一郎)を主人公にした物語ということで、どのような幕開けになるのか、興味深く第1回を見守った。小一郎役の … 続きを読む

奈緒、感動巨篇「大地の子」の舞台化に挑む 30代を迎え「すごく楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年1月7日

-ところで、本作では試練を乗り越える力が描かれていますが、奈緒さんが過去に「この経験で強くなれた」という出来事を教えてください。  思い返してみると、逆境と出合ったときに自分は強くなれたのかなと思います。それから、最近は1人の時間が自分を強 … 続きを読む

中村雅俊「ちょっと同窓会に顔を出すようなつもりで今の3人の姿も見てほしいなと思います」『五十年目の俺たちの旅』【インタビュー】

映画2026年1月7日

-久しぶりの3人の共演でしたが、今回もオメダの行動が相変わらずでした。  「俺たちの旅」って、基本はトラブルメーカーであるオメダが問題を起こして、カースケたちのリアクションを通して友情が見えたりするものだったので、今回もオメダしかいないとい … 続きを読む

Willfriends

page top