徹底した役作りで丁寧に千遥を演じたい…ヒロイン・広瀬すずと事前に会わないようにしてクランクイン 清原果耶(奥原千遥)【「なつぞら」インタビュー】

2019年7月3日 / 08:30

 なつ(広瀬すず)の行方知れずの妹・千遥役として、第14週から参入した清原果耶。通常、メーンキャストの出演者は事前に発表されるが、異例ともいえるサプライズ登場になった訳とは? 兄姉と生き別れ、6歳で引き取られた親戚宅から家出をし、過酷な人生をたどる千遥に気持ちを寄せる清原が、役に込めた思い、徹底した役作りや撮影方法などを語ってくれた。

奥原千遥役の清原果耶

-「あさが来た」(15)以来の朝ドラ出演ですが、オファーを受けたときの感想は?

 「あさが来た」は私の女優デビュー作で、芝居の難しさや楽しさ、スタッフ・キャスト全員で作品を作るやりがいを知り、芝居人生のスタートとなった大きな存在です。それ以来の朝ドラ出演は純粋にうれしかったです。

-清原さんぐらいの年齢やキャリアの役者はオーディションで役が就くことが通例ですが、直接のオファーという点にプレッシャーはなかったのでしょうか。

 最初は悩んだこともありましたが、プレッシャーは数え始めたら切りがないですし、考え込んでいても仕方がないので、最善を尽くそう!と気持ちを切り替え、「なつぞら」の中でのいいアクセントになるよう、丁寧に千遥を演じようと思いました。演じがいのある役を頂けて、素直にうれしかったですし。

-放送前にキャストが発表されないことも朝ドラでは異例でしたが、そうなった経緯を教えてください。

 なつや咲太郎(岡田将生)がずっと千遥を捜している中で、出演者の名前が先に出ることでキャラクター像がぶれたり、イメージが壊れたりすることは嫌だったし、何よりも視聴者の皆さんを裏切りたくなくて、放送まで発表しない方がいいんじゃないかという話になって。その結果、このような出方になったのは、作品を作る一キャストとしてありがたく、うれしいです。

-これまでの「なつぞら」はご覧になっていましたか。

 役作りの参考のために千遥の幼少期のシーンを少し見ましたが、それ以外は見ていません。兄姉がどんな表情で、どういう生き方をしてきたかを千遥は知らないので、私自身も知らない方がピュアに千遥として生きられると思いました。

-千遥を演じる上で心掛けたことはなんでしょうか。

 過酷な人生で、決して幸せ全開の女の子ではないけれど、悲観的なところが目立ち過ぎるのは作品の中での存在意義として違うと思ったので、監督と相談しながら、声のトーンや動き方、目線の配り方などに注意して演じました。

-千遥は置屋で芸者になるための修行中の身ですが、その点での役作りで工夫したことはありますか。

 作法の先生に、手を添える位置や、畳の上の歩き方など細かい部分を教えていただきましたし、姿勢をよくするように心掛けました。日本舞踊にも挑戦しましたが、すごく難しくて、付いていくのに必死でした。稽古から本番まで濃い時間を過ごさせていただきました。

-清原さん演じる千遥が、初めてなつや咲太郎と絡む電話のシーンはどのように挑みましたか。

 2人の声を12年ぶりに聞くシーンで、千遥としての思いを大切にしたかったので、リハーサルでもお2人の声は流さないようにしてもらいました。おかげで、とても集中して撮り終えることができ、千遥として、すごく切なくなったし、2人に直接会いたい感情が芽生えました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「光る君へ」第二十三回「雪の舞うころ」藤原為時や藤原道長ら、真面目な人々が紡ぐ物語の心地よさ【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年6月15日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。6月9日に放送された第二十三回「雪の舞うころ」では、前回波乱を巻き起こした殺人事件の顛末(てんまつ)が明らかになると共に、主人公まひろ(吉高由里子)と宋の見習い医師・周明(松下洸平)の交流などが … 続きを読む

「アンチヒーロー」最終話を前にプロデューサーが語る 「伏線はほぼ回収できたと思っています」

ドラマ2024年6月15日

 TBS系の日曜劇場で放送中のドラマ「アンチヒーロー」の最終話試写会が11日に行われ、16日の放送を前に飯田和孝プロデューサーが記者の質問に答えた。  まず、登場人物の名字に色が入っている点については、「明墨(長谷川博己)という主人公の名前 … 続きを読む

三山凌輝「直明の熱量の高さや素直さは、僕自身に近い」朝ドラ初出演でヒロイン、寅子の弟を好演 連続テレビ小説「虎に翼」【インタビュー】

テレビ2024年6月14日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。戦後の昭和の時代を迎えた物語は、主人公の佐田寅子(伊藤沙莉)が裁判官を目指す「裁判官編」に突入した。その中で、戦争孤児たちの世話をするボランティア活動などに尽力する寅子の弟・猪爪直明を好演して … 続きを読む

【映画コラム】大泉洋が適役の『ディア・ファミリー』/伝統的なアメリカンファンタジー『ブルー きみは大丈夫』

映画2024年6月14日

『ディア・ファミリー』(6月14日公開)  1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政(大泉洋)と妻・陽子(菅野美穂)の三女の佳美(福本莉子)は生まれつき心臓疾患を抱え、余命10年を宣告される。  どこの医療機関でも治すことができないとい … 続きを読む

「この映画を作りながら、プリンスが僕の人生を変えてくれたと言っても過言ではありません」『プリンス ビューティフル・ストレンジ』ダニエル・ドール監督【インタビュー】

映画2024年6月14日

 1958年に米ミネソタ州ミネアポリスで生まれ、住民のほとんどが白人という環境下で多感な青春時代を過ごしたプリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)。自伝的映画『パープル・レイン』(84)とそのサントラのメガヒットで世界的スターとなっ … 続きを読む

Willfriends

page top