【インタビュー】映画『みとりし』 高崎翔太「大切な人をより一層大切に思えるような作品です」 

2019年9月5日 / 17:00

 誰にでも平等に訪れる死の時、あなたはどんな最期を迎えたいですか? つらく、苦しい治療をやめ、住み慣れた自宅や、本人の希望する形で温かい死を迎えるために患者とその家族をサポートする看取り士。「日本看取り士会」の代表理事を務める柴田久美子が経験した多くの温かい時間が本作の原案だ。早期退職後、セカンドライフの仕事として岡山県高梁市にある看取りステーションで看取り士を務める主人公・柴久生を榎木孝明が演じ、高梁市唯一の診療所へ赴任してきた新任の医師・早川奏太を2.5次元舞台を中心にマルチに活躍する高崎翔太が演じた。今回は、高崎に演じた役や、本作への思いについて語ってもらった。

高崎翔太(ヘアメイク:山崎惠子)

-撮影現場でのエピソードを教えてください。

 先輩が多い現場でしたが、和やかで優しい方ばかりでした。撮影中、榎木さんと二人きりになったときに古武術の技を教えてもらいました。

-共演した村上穂乃佳さんの印象はいかがでしたか。

 看取り士という職業に真摯(しんし)に向き合って、芝居以外の部分を丁寧に演じていたのがとても印象的でした。

-本作で医師の役を演じた感想は?

 一度舞台で演じたことがあります。医者というのは患者さんを治すことが仕事なんですけど、つらい思いをしたくないという患者さんの意思を尊重して、看取り士のように最期まで丁寧に看取るのが正解なのか、意地でも病気を治すことを考えるのが正解なのか、家でも現場でもずっと考えていました。

-まだまだ先の話になりますが、高崎さんはどんな最期を迎えたいと思いますか。

 考えたことがないです(笑)。でも、病気もなく、一番いい頃にパッといきたいなって思います(笑)。

-岡山県でロケを行ったそうですが、岡山県を訪れたことはありますか。

 ドラマとバラエティーの撮影で行ったことがあります。映画は高梁市で撮影をしたんですけど、そこの無人駅の目の前が川で驚きました。新潟出身なので無人駅を使ったことはあるんですけど、森と川しかない場所というのは初めてでした。

-川遊びはしましたか。

 衣装を着ていたので無理でした。でも、あと10歳若かったらきっと遊んでいましたね(笑)。

-最近の趣味はなんですか。

 最近は旅行によく行きます。この前は本場の中華料理が食べたくて友達と1泊2日で上海に行って来ました。

-弾丸旅行ですね。まとまったお休みができたらどんな場所へ行きたいですか。

 ブラジルとか、南アメリカとか、お休みがたくさんないと行けない国に行ってみたいです。あとはクリスマスのオーストラリアに行ってサーフィンをしているサンタクロースが見たいです(笑)。

-最後に、この映画はどんな人と見に来てほしいですか。

 1人でもぜひ見に来てほしいんですけど、家族や友達、大切な人と一緒に見に行って、感想や内容を共有していただければ、より一層その人たちを大切に思うことができる作品だと思います

(取材・文・写真/丸山有咲)

(c)2019「みとりし」製作委員会 

(c)2019「みとりし」製作委員会

映画『みとりし』9月13日(金)から有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー
http://is-field.com/mitori-movie/

 


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

上白石萌歌「小さなお子さまから大人の方まで幅広く届いてほしいと思います」『トリツカレ男』【インタビュー】

映画2025年11月11日

 何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む

八木莉可子「相反する二面性をどちらも大切にしたい」「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」【インタビュー】

ドラマ2025年11月10日

 草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む

目黒蓮が抱いた“継承への思い” 妻夫木聡、佐藤浩市から受け取った“優しさ”と俳優としての“居住い” 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」【インタビュー】

ドラマ2025年11月9日

 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」への出演発表時、“物語の鍵を握る重要な役どころ”という情報のみだった目黒蓮演じる謎の人物。そこから約2カ月、11月2日放送の第4話でようやくその正体の一端が解禁された。男の名は中条耕一、佐藤浩市演じる山王 … 続きを読む

堤真一、三宅唱監督「実はこういうことも奇跡なんじゃないのということを感じさせてくれる映画だと思います」『旅と日々』【インタビュー】

映画2025年11月6日

 三宅唱監督が脚本も手掛け、つげ義春の短編漫画『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』を原作に撮り上げた『旅と日々』が11月7日(金)から全国公開される。創作に行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先での出会いをきっかけに人生と向き … 続きを読む

【映画コラム】俳優同士の演技合戦が見ものの3作『爆弾』『盤上の向日葵』『てっぺんの向こうにあなたがいる』

映画2025年11月1日

『爆弾』(10月31日公開)  酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。  やがてその言葉 … 続きを読む

Willfriends

page top