エンターテインメント・ウェブマガジン
東映が仕掛ける、映画と舞台の連動企画「東映ムビ×ステ」が始動した。第1弾となる『GOZEN』は「武家時代に殿様の面前で行った武術の試合」=「御前試合」をモチーフにした時代劇。映画では、犬飼貴丈が演じる青山凛ノ介を主人公に、幕府の隠密としての使命、そして瞬間的に引かれ合った女性への愛を懸けた戦いが描かれる。続く、舞台では凛ノ介と同じ「御前試合」に出場した、矢崎広が演じる望月八弥斗を中心に物語が進んでいく。映画、舞台でそれぞれ主演を務める犬飼と矢崎に、本作への思いを聞いた。
犬飼 東映さんが新たなチャレンジをするというときに、僕に声を掛けていただいたことがすごくうれしかったです。力になれるかどうかと言うより、やりたいなという思いがあって、受けさせていただきました。
矢崎 僕は東映さんとは舞台でのつながりが主だったので、そんな自分に映画と舞台と両方への出演でオファーを頂けたことがうれしかったですし、単純に面白い企画だなと思いました。
犬飼 今までにない時代劇になったと思います。それから、本作は石田(秀範)監督という“仮面ライダーの巨匠”に撮っていただいた作品なのですが、石田監督らしい“ザ・映画”という男らしさが出ていて、僕はすごく好きでした。かっこいい絵ばかりになったと思います。
矢崎 僕は、見やすい、入り込みやすい映画だなと思いました。少年漫画のようなポップさがありながらも石田監督の男っぽさもあって、うまく融合している作品だと思います。男女ともにワクワクしながら見られる作品に仕上がったと思います。
犬飼 うわさでは「めちゃめちゃ怖い」と聞いていましたが(笑)、実際に現場に入ってみると、そんなことはなく、愛のある監督だなと思いました。気のいいおっちゃんでしたね(笑)。監督は感情を前面に出した演技が好きなんだと感じたので、それを意識しながら演じましたが、僕自身は監督の演出はすごくやりやすく、いい雰囲気の現場だったと思います。
矢崎 僕にとっても石田監督とご一緒できたことは、すごくいい経験でした。僕は、監督は“見抜く監督”だなと感じましたね。例えば、まだ用意ができていないときにスタートが掛かってしまうと、「今、ちゃんと役に入っているか?」って声を掛けてくれる。自分でしっくりこなかったなっていうときに「もう1回」と言ってくださるので、気持ちのいいお仕事ができましたし、監督に何を言われても全て納得できました。すごく勉強になったし、面白い現場でした。
犬飼 また一緒にできること、殺陣ができることがすごくうれしかったです。「ビルド」では1年以上一緒に撮影していて、信頼関係もすでに出来上がっているので、その信頼関係があるからこその立ち回りができたらいいなと思って撮影しました。お互いに託し合っている安心感があるので、その気持ちを持って「御前試合」に臨めたと思います。
犬飼 初めての時代劇だったので殺陣も難しかったですが、昔の方の所作を意識していました。歩き方一つを取っても、現代社会での動きとは全く違うので、そこは気を付けていました。
矢崎 そうですね。ただ、映画の印象を舞台で壊さないように、それから映画でやったことが舞台で影響が出ないようにということは考えています。映画の撮影時には、まだ舞台のプロットが完成していなかったのですが、何かを抱えている武士だということは分かっていたので、それは意識しました。それから、舞台に続くということを考えても、犬飼くんが演じる凛ノ介とのシーンがあった方がいいなと思っていたので、そのシーンが実現できたことは良かったですし、演じていても印象的でした。
映画2025年11月11日
何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む
ドラマ2025年11月10日
草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む
ドラマ2025年11月9日
日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」への出演発表時、“物語の鍵を握る重要な役どころ”という情報のみだった目黒蓮演じる謎の人物。そこから約2カ月、11月2日放送の第4話でようやくその正体の一端が解禁された。男の名は中条耕一、佐藤浩市演じる山王 … 続きを読む
映画2025年11月6日
三宅唱監督が脚本も手掛け、つげ義春の短編漫画『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』を原作に撮り上げた『旅と日々』が11月7日(金)から全国公開される。創作に行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先での出会いをきっかけに人生と向き … 続きを読む
映画2025年11月1日
『爆弾』(10月31日公開) 酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。 やがてその言葉 … 続きを読む