エンターテインメント・ウェブマガジン
勝地さんのお芝居には、パッパッと場面が切り替わる紙芝居を見ているような鮮やかさがあります。金栗(四三)さんの下宿に転がり込んできたとき(第18回)は、小梅が帰った途端、向かいに住んでいるシマ(杉咲花)ちゃんに声をかける場面があったので、「女性だったら誰でもいいんですか?」と聞いてみたんです。そうしたら、「僕もよく分からないです」と言われてしまいました(笑)。
台本を読んで、まず「すごいドラマだ」と、その面白さに心を奪われました。それからずっと「1年間、宮藤(官九郎)さんの哲学について行く」という感覚が続いているので、とても幸せです。「あまちゃん」(13)でも宮藤さんの脚本は経験していましたが、あの頃より自分の視野が広がったこともあり、「あのときは見つけられなかった宝物がいっぱいあった」と、もう一度土を掘り返しているような気分です。改めて、「あまちゃん」の台本を読んでみたくなりました。
みんな粒立っていて、ちゃんと存在感があって、みんなそれぞれのかわいらしみがあるので、見た人の印象に残る。そこに、宮藤さんの人間観察力の鋭さと、根底にある人間愛を感じます。小梅も、それほど頻繁に出てくるわけではありませんが、宮藤さんの愛情を感じるし、ちゃんと大事な役割があるような気がしています。だから、私もモチベーションを保てるし、何も疑わず、愛情を持って演じることができる。すごい脚本家さんだな…と。心から尊敬しています。
(取材・文/井上健一)
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む