エンターテインメント・ウェブマガジン
最近、芸能界でも元気だった先輩方が立て続けに亡くなる様子を目にして、改めて考えるようになりました。もし、自分がその立場になったらどうするか。そういうことを怖がらずに考えることが、ある意味、自分の将来に対する安心につながる。人間はいつか必ず生を終えるときが来るわけですから。こういう作品を通じて疑似体験することで、自分に照らし合わせて再確認できる。そうすると、延命治療をしない選択をした人がいると聞いても、その意味が理解できるようになる。ずっと苦しんで、病院のベッドの上で、天井だけを見て過ごすことが果たして幸せなのか…と。そう考えると、「それはそれで、良かったのでは…」とも思いますよね。
ただ、そう考えることができるのも、目を背けず、そういうものを見ようとしてきたから。だから、皆さんにもぜひこの作品を見てほしい。安楽死から始まるつらい話ですが、見ることによって「もしこうなったら、どっちがいい?」と家族や親兄弟と話し合うきっかけにもなる。そういうことはすごく大事。この先「そのときになったら、何とかなるだろう」では済まなくなるはずですから。そういう意味では、久坂部先生の小説はわれわれに警鐘を鳴らしてくれるものだし、そんな難しい題材のドラマ化に挑戦したことは、WOWOWさんの英断だと思います。
(取材・文・写真/井上健一)
「連続ドラマW 神の手」の第1話は6月23日(日)午後11時~6月30日(日)午後10時まで、番組公式サイト&WOWOW公式YouTubeにてオンラインで視聴可能。
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む