エンターテインメント・ウェブマガジン
嘉納先生は、せりふがものすごく多いんですよね。僕が出るシーンでは特に、主役かと思うぐらい、しゃべり続けています。しかも、撮影はまとめて行うので、嘉納先生が1日中しゃべっている日が3日ぐらい続いたりする。役所さんは「せりふを覚えるのが大変」と言いながらも、それをきちんと演じ切る。やっぱりすごい俳優だな…と。僕にはとてもできません。もし僕に嘉納治五郎役のオファーが来ていたら、断っていたでしょうね(笑)。僕も、芝居にはこだわりを持っているつもりですが、芝居のクオリティーを保ったままあの量をこなす役所さんの姿を目の当たりにすると「僕なんか、まだまだ…」と思わされます。それぐらいすごい。間違いなく、世界に誇れる数少ない日本の俳優の一人です。
役所さんの方から「せりふ合わせをしたい」と言ってくれるので、喜んでお付き合いしています(笑)。
当時は、自国の領土を拡大していく帝国主義が当たり前だった時代。そんな中で、平和な世界を作るという大志に突き動かされた人たちが、その象徴として開催したのがオリンピックです。そこには、「参加することに意義がある」という理想がありました。嘉納治五郎や可児徳たちは、その理想に共感し、日本も参加すべきだとまい進していった。本当に素晴らしく、カッコいいことだな…と。そんな人生を送ることができた彼らをうらやましく思うのと同時に、演じさせてもらえるのはありがたいです。僕たちも彼らを見習い、これからも平和な世の中を目指していかなければと、改めて考えさせられます。
(取材・文/井上健一)
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む