エンターテインメント・ウェブマガジン
太賀 自分のお芝居を変えているということはありませんが、やはり映像と演劇のお仕事は全然違いますね。映像の畑でずっとやっている人間からしたら、受け取り側のリアクションが目の前にあることはすごく新鮮で、そのリアクションで一喜一憂したりするのも演劇ならではだと思います。自分のせりふ一言で、その場の空気が凍りつくこともあれば、緊張が一気に緩和されて大爆笑が起こることもあるし、役者がその空間で躍動できるということは、映像とは全く違う喜びですね。
東出 僕も、その場で生まれる奇跡のような瞬間がありえるのが舞台だと思っています。僕自身、お客さんとして劇場に行って、時間を忘れて没入して、目の前で起きていることの奇跡にうち震えることが度々あります。舞台を見ながら感情移入して泣くこともあります。僕自身も、そういった奇跡の時間を生めればと思いますし、生まなければいけないなと思います。
東出 (東京公演であれば)下北沢観光のつもりで来ていただければ!(笑)。演劇の象徴的な場所である本多劇場で舞台を見ていただいて、帰りに舞台のチラシがいっぱい貼ってあるような居酒屋で飲んで、隣の席で愚痴っている役者の話を小耳に挟んだりしたら、下北沢を堪能していただけると思います(笑)。
太賀 冷静に考えてみたら、この日本で演劇に触れたことがある人は、めちゃくちゃ少ないと思うんですよ。それでも、演劇を渇望している人間もいて、演劇に救われている人間もいて、そこには演劇の魅力が確かにある。演劇って難しいんじゃないかっていう先入観があるかもしれませんが、本来は間口が広いものですし、興味本位でもいいので触れてみてもらいたいと思います。映像では分からない何かがあるので、劇場には!
(取材・文・写真/嶋田真己)
舞台「二度目の夏」は7月20日~8月12日、都内・本多劇場ほか、福岡、広島、静岡、大阪、名古屋、神奈川で上演。
映画2025年11月13日
-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。 私は … 続きを読む
映画2025年11月11日
-ジュゼッペ役の佐野晶哉さんの印象はいかがでしたか。 ご一緒するのは今回が初めてでした。先に佐野さんの声が吹き込まれている状態でアフレコをさせていただきましたが、1日だけ一緒にお芝居ができた日がありました。その時に、第一声から本当に迷いな … 続きを読む
ドラマ2025年11月10日
草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む
ドラマ2025年11月9日
-目黒さんらしさを出しつつ、ドラマを見ている皆さんにも分かりやすいナレーション的なニュアンスでしょうか。 それもありますが、そこにただ声を当てているだけではなくて、後々に明かされてくる別の意味もある、といったようなストーリーを自分の中で組 … 続きを読む
映画2025年11月6日
-シム・ウンギョンさんを演出してみていかがでしたか。 三宅 よくバスター・キートンの映画の話をしていたので、ある種の軽やかさをお持ちなんだなと思いました。それはウケを狙うということではなくて、徹底的に真剣なんですけど、それが重くなるのではな … 続きを読む