【インタビュー】『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』藤竜也「夫婦で見たら、見終わった後で『手をつないで帰ろうか』とか、そう思ってくれたらいいですね」

2019年4月22日 / 10:00

-若い小林聖太郎監督の印象は?

 彼が助監督のときに『村の写真集』(04)でご一緒しましたが、今回の作品に関して言えば、落ち着いていて、ちょっとクラシックな感じで、昔の松竹映画を思わせるようなところもあって。いろいろと勉強をして、引き出しもたくさん持っているから、とても頼もしいです。それと、あの人は実際に僕たちの前で芝居をやって見せるんです。熱心な監督です。

-もう一人の主役である猫との共演はいかがでしたか。

 あの猫は大物です。専門の方がああいう猫を見つけてきてトレーニングをするのだろうけど、ここに置いたら絶対に動かないとか、来いと言えば来るとか、よくできると思います。あの子のおかげで撮影の時間を取られたという記憶はありません。舞台あいさつでいくらカメラのフラッシュをたかれても、抱かれたまま平然としているし…。

-最後に観客に、映画の見どころなどをお願いします。

 例えば夫婦で見たら、見終わった後で「手をつないで帰ろうか」、「飯でも食おうか」とか、旦那はちょっと女房の顔色をうかがって、少し考え直さなければいけないなとか、そう思ってくれたらいいですね。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2019 西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

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