山田洋次監督「寅さんの時代の元気が今もほしい」 倍賞千恵子「渥美ちゃんに散々笑わされた」

2016年8月5日 / 14:17

(左から)佐藤蛾次郎、倍賞千恵子、前田吟、山田洋次監督

 -渥美清 没後20年特別企画-「男はつらいよ フィルム上映会」が4日、東京都内で行われ、上映前のトークイベントに、山田洋次監督、出演者の倍賞千恵子、前田吟、佐藤蛾次郎が登壇した。

 山田監督はシリーズ第1作について「試写室で見て、なんだかちっとも面白くないなって。笑いがないなと思った。会社は喜劇を作れと言っているのに、こんなクソ真面目な映画ができちゃった。僕も落ち込んでいたし、会社も絶望していたんじゃないかな。でも映画館はお客さんでいっぱいでね、しかもみんな笑うんですよ。これには驚いた。その時のことは一生忘れない」と明かした。

 また、当時の撮影現場について聞かれた倍賞は「楽しかったです」と語り、渥美とのシーンでは散々笑わされたことを告白。「渥美ちゃんが笑わせるもんだから、NGをどのくらい出したか分からない。結婚式のシーンはお嫁さんだから白塗りをしていたんですけど、化粧はどんどん崩れてくるし、最後は山田さんが笑いながら『はい、カット』って。おかしくて、おかしくて」と、その雰囲気を伝えた。

 前田は「僕が25歳の時に山田監督が『会いたい』っておっしゃって。そこから入って、監督にいろいろ教えていただいた。それが博の原点であり、僕の俳優生活の原点でもある」と振り返った。

 一方、佐藤は「うちの事務所の社長が『今度、山田洋次って偉い監督がオーディションをする』って言うんだけど、『(そんな人)知らねぇよ』って。それで2時間半遅れて行ったんです。脚組んでたばこ吸ってオーディションを受けた。それでも使っていただいた」と明かした。

 最後に、若い世代への送る言葉を求められた山田監督は「そんな偉そうなことは言えないです」としつつも、「あなた方が生まれる10年も20年も前に、この映画が封切られた。寅さんの時代は活気にあふれて元気だった。ああいう元気が今もほしいなと思います。君たちもそういうつもりで活動してほしい」とエールを送った。


芸能ニュースNEWS

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「最後は皆に帰ってきてほしい」「話がとっ散らかったままどんどん膨らんでいく」

ドラマ2025年11月13日

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第7話が、12日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の全 … 続きを読む

「スクープのたまご」“日向子”奥山葵がインタビューの現場で動揺 「イケメン実業家が連続不審死事件の犯人!?」「思わず叫んだ」

ドラマ2025年11月12日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第6話が、11日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、週刊文春を徹底取材して書かれた大崎梢氏の同名小説を実写化。大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新 … 続きを読む

「娘の命」“彩”香音の娘の誕生日会が衝撃の展開に 「新堂家の闇が深過ぎる」「DNA鑑定の結果が気になる」

ドラマ2025年11月12日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第6話が、11日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追いや … 続きを読む

吉田栄作が「ハングリー・ハート」を弾き語りで披露 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』公開直前イベント

映画2025年11月12日

 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』公開直前プレミアイベントが11日、東京都内で行われ、俳優の吉田栄作が登壇した。本作は、ロック歌手ブルース・スプリングスティーンの若き日の苦悩を描く。  名曲「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」を … 続きを読む

「じゃあつく」“勝男”竹内涼真が小籠包を手作りする姿に「リスペクト」の声 「“鮎美”夏帆と小籠包を食べるシーンは泣いた」「ヨリを戻してほしい」

ドラマ2025年11月12日

 夏帆と竹内涼真がW主演するドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)の第6話が、11日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、“恋人ファースト”ゆえに自分を見失ってしまった山岸鮎美(夏帆)と、“料理は女が作って当た … 続きを読む

Willfriends

page top