「朝ドラとの出会いは運命」母として、女優としての歩みを信じ、重責を担う母親役に挑む 松嶋菜々子(柴田富士子)【「なつぞら」インタビュー】

2019年4月9日 / 17:44

-北海道弁にも挑戦されていますが、出来栄えは?

 自信はないです(笑)。父母の実家が東北で、方言が少し似ているから東北に引っ張られることもあるので、一生懸命頑張っています。その土地の方の独特の雰囲気は方言によって生まれるともいえるので、方言を話すことは奥が深いなと感じています。

-北海道ロケの思い出を教えてください。

 北海道ロケをすごく楽しみにしていたんです。食事はおいしくて、大自然にも癒やされました。人生でやりたいことの一つだったワカサギ釣りにも音尾(琢真)さんに連れていっていただき初挑戦しました。釣ってすぐに天ぷらにして食べたんですが、すごくおいしかったです。

-もし、朝ドラ3回目のオファーがあったら受けますか。

 もし3回目があるならおばあちゃん役だと思いますが、声を掛けていただけたら光栄なので、ぜひやらせていただきたいです。

-松嶋さんにとって朝ドラとは?

 「ひまわり」のヒロインは、自ら願ってというよりもチャンスを与えていただいたという感覚でいました。あのときをきっかけに女優をやっていく決意をして人生が変わったので、出会いは運命的だったと思います。仕事と子育てとを積み重ねてきた中で「なつぞら」の母親役で声を掛けていただき、そこに不思議なご縁を感じていました。私生活と朝ドラの波が似ているので、3作目がもしもあるならば、きっと自分にとって運命なのかもしれませんね。

-最後に読者にメッセージをお願いします。

 朝、カーテンを開けて外の天気がいいと、ふっと心が軽くなりますよね。「なつぞら」は、まさにそういうドラマだと思います。なつが試練を背負いながらも周りに支えられ、葛藤しながら一生懸命に生きる姿や、家族の温かみ、近所との触れ合いなど、古き良き日本も描かれているので、全部が見どころです。ぜひご覧ください。

(取材・文/錦怜那)

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