初挑戦の朝ドラで撮影に追われる日々…乗り切る秘訣は「楽に演じること」 長谷川博己(立花萬平)【「まんぷく」インタビュー】

2018年10月8日 / 08:30

 インスタントラーメンを生み出した夫婦の知られざる物語を描いた本作で、ヒロイン福子(安藤サクラ)の夫で実業家の立花萬平役を演じている長谷川博己。「朝ドラヒロインの相手役俳優にはいいことがない」。そんなジンクスを何となく信じて敬遠してきたものの、40代に突入して考えも変わり、今最も勢いがあるドラマ枠へ参戦した長谷川が、撮影真っただ中の現在の心中を語ってくれた。

立花萬平役の長谷川博己

-第1週試写会後の会見では「面白い」とおっしゃっていましたが、改めて、このドラマにどのような魅力を感じていますか。

 福田(靖)先生による脚本のテンポや展開がすごく面白くて、戦時下にありながら、どこか朝ドラらしい明るさを残していて、そのバランスがものすごくいいですよね。キャラクターも生き生きとしているので、役者なら「自分も出たい」と思うんじゃないかな。実際、共演者の皆さんも楽しんでやっていらっしゃるので、そこも伝わればうれしいです。

-インスタントラーメンの開発者・安藤百福さんをモチーフにしたキャラクターを演じることについて率直な感想は?

 インスタントラーメンは今や世界中の誰もが知っている商品で、すごい発明ですよね。それがどうやって誕生したのかという過程にはとても興味がありますし、演じられることはとても光栄です。

-ドラマでの萬平はどのようなキャラクターでしょうか。

 幼い頃に両親を亡くして、親戚の家を転々としていた暗い過去があるので、台本のト書きには「ため息ばかりついている」とありますが、ネガティブなばかりではなく、明るい印象もあります。それは、若くして会社を設立し、事業を興してから、いつも自分で人生を切り開き、孤独に生き抜いてきたたくましさも持ち合わせているからだと思います。

-ご自身と共通する部分はありますか。

 僕も物を作るという職人肌なところは共感できます。悩んだときに、パッとしたひらめきで打開することもあるので、そんなところもいろいろなものを発明していた萬平と似ているかもしれません。

-役作りではどのような工夫をされていますか。

 今回、長いスパンで毎日のように撮影をする朝ドラでは、細かく作り込むというよりは、役を自分に引き付けた方がいいのかな…と考えて臨んでいます。なので、いい意味で少し楽に演じるようにしています。自分の部分を出したり、自分に近づけながら演じたりしています。

-やはり普通のドラマと朝ドラでは臨み方が違うようですね。

 そうですね。15分間という時間の中で、視聴者の方に楽しんでもらうためには1時間や2時間のドラマとは違うと思いますし、時間も限られているので、それだと心も体も持ちません。悩むのが性なので自問自答しながらやっていますが、最近はペースをつかめているかなという気はしています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

 1983年に公開されるや否や観客の熱狂的な支持を集めた『竜二』。直後に主演・脚本の金子正次が急逝したことも重なり、伝説的作品として時代を超えて語り継がれてきた。その伝説が、新たに『RYUJI 竜二』として令和の現代によみがえる(10/30 … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

 横浜流星が主演するドラマ「LOST10」が、毎週金曜午後10時からTBS系で放送中だ。本作は、横浜と映画『国宝』以来の再タッグとなる奥寺佐渡子氏が脚本を担当し、「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督らのチームが制作するヒューマ … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

 桐谷健太が主演する舞台、PARCO PRODUCE 2026「聖地X」が、11月5日から上演される。本作は、SFやホラー、怪談など“目に見えないもの”との関わりから人間の本質を描いてきた劇作家・演出家で、劇団イキウメ主宰の前川知大の代表作 … 続きを読む

丘みどり、ジャッキー・ウー監督「もっとうまく歌えと言われたことは何度もありますが、もっと素人っぽく素朴に歌ってほしいというのは初めてでした」『演歌の坂道』【インタビュー】

映画2026年10月29日

 乾物屋の女将として家族を支えながら、48歳にして演歌歌手の道を歩み始めた女性の奮闘を描く『演歌の坂道』が、10月16日から全国公開された。本作のジャッキー・ウー監督と、ヒロインの高橋良子を演じ、映画初主演を務めた演歌歌手の丘みどりに話を聞 … 続きを読む

「それぞれの年代で、あの時これをやっていたなという見方ができるのも面白いです」渡辺いっけい『月影のゴールデン街』【インタビュー】

映画2026年10月29日

 長年にわたり、テレビ界で活躍してきた錦信次監督が63歳にして長編映画監督デビューを果たし、新宿ゴールデン街を舞台に描いた人間ドラマ『月影のゴールデン街』が、10月30日から全国順次公開される。本作の主人公でスナックのマスター青木を演じた渡 … 続きを読む

page top