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棚橋 実際の試合は、始まったら決着がつくまで止まりませんが、撮影では角度を変えて何回も同じ技を撮るので、すごく難しかったです。体も温まっていないし、技を受ける気持ちがないとけがをしてしまうし…。そもそも、朝7時にパイルドライバーを喰らったことはありません(笑)。「おはようございます!」みたいな、目覚まし代わりのパイルドライバー(笑)。きつかったです。でも、この撮影を通して、僕はさらに打たれ強くなりました。
棚橋 つながっていますね。僕の活躍が映画のヒットにも少なからず関わってきますから。いい映画ができたので、たくさんの人に見てほしい。そのために、僕も頑張ります、と。そういうふうに、この映画がG1のモチベーションになりました。
寺田 撮影のとき、棚橋さんがオカダ(・カズチカ)さんの技を受けて、倒れたことがあったんです。カットがかかった後もずっと倒れていたので、すごく心配になって、止められていたのに思わずリングに上がっちゃって…。
棚橋 優しいですよね。それだけ感情移入して見てくれたことは、とてもうれしかったです。
寺田 おじいちゃん、おばあちゃんから小さい子までみんなが見られるので、いろんな役の立場に立ってみれば、いろんな見方ができるのではないかなと思います。祥太くんの心情の変化も見てほしいです。最初はパパの仕事を恥ずかしいと思って、友だちにうそをついてしまうけど、最終的には応援するようになるので。
棚橋 この映画は、祥太、パパ、ママ、どの目線から見ても救いがあります。例えば、祥太くらいの年の子は、パパやママが家の外で頑張っていることは、なんとなく分かっている。だけど、実際にどんなことをしているのかは知らなかったりする。お父さんやお母さんも、子どもたちからリスペクトを得たいんだけど、口で言っても伝わりにくい。でも、この映画を見たお子さんたちは、パパとママが頑張っていることを理解してくれると思うんです。そういう意味で、“得しかない映画”なので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
(取材・文・写真/井上健一)
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