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今回、桂小五郎役のオファーを頂いたときは正直、驚きました。僕は日頃から、自分がやってきた役に対する責任感を大事にしています。そういう意味で、「八重の桜」で会津藩士を演じた僕が長州の人間を演じるということは、会津の人たちから「裏切り者」と思われても仕方のないことですから。
朝ドラの「マッサン」(14~15)でお世話になった櫻井(賢)プロデューサーが関わっていたことが一番です。「マッサン」が終わってもう3年以上たちますが、今でも街を歩けば、皆さんが「マッサンだ」と言ってくれる。それほど皆さんの記憶に残る作品にめぐり会えたことを、とても感謝しています。だから、そのことに対する恩返しの気持ちと、「マッサン」以降の僕の成長も見てほしいという思いもあって、お引き受けしました。正直、櫻井さんでなければ、桂小五郎の役はやっていなかったでしょう。ただ、櫻井さんのせいで、3年ぐらい会津に足を踏み入れることができなくなりました(笑)。
とはいえ、それは僕たち役者が背負っている宿命です。その分、東北や会津の方を含めた「八重の桜」を見て下さった皆さんに「さすがだな」と思っていただけるよう、しっかりと桂を演じて、いい意味で心に爪痕を残せればと思っています。
(取材・文/井上健一)
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