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その意味は大きいです。尾崎の歌の力が、この映画を調和させている。要するにこの映画が提示しているのは、ストーカーがどうとかいう話ではなく、「生きることとは?自分とは?愛することとは?」という、ただの動物とは違う人間の複雑さ。そして、ここが松居さんの面白いところなんですが、多分、尾崎に長年心酔してきたんでしょうね。自分の思いを「これが愛情だ」と押し付けるのではなく、「僕も分からない。でも僕はこう思っているし、尾崎は歌でこう言っている」と提示して見せる。ちょうど撮影しているときが、池松くんも僕も尾崎豊が亡くなったぐらいの年だったので、またいろいろつながってきて…。
星の数ほどある人生の中で、今まであまり注目されないところにフォーカスを当ててみたら、こういう生き方もあった。でも、それはそれで全て星だから、それぞれの輝き方がある。そんなものを感じたので、タイトルが『君が君で君だ』なんだなと、僕は理解しています。
逆に僕らより上の世代の方が見たとき、どう感じるのかが気になります。自分たちの若い頃を思い出すのかどうか…。いろいろ聞いてみたいので、見た人たちとティーチインみたいなことをやれたらいいなと思っているんです。
(取材・文・写真/井上健一)
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